【昭和生まれのセックス観】相手の喜びを優先させがちな40代女性に伝えたい「自分を愛するセックス」
セックスの話題は口にしにくい。そして口にしにくい悩みは、深刻になりやすい。貞操観念が高かった昭和に育った40代女性は、セックスの話題になると消極的になりやすいと感じています。そしてかつての「女性はこうあるべき」という概念が根強く残っているのが、実はセックスに関してではないでしょうか。今回の【40代のリアル】では、昭和生まれの女性のセックスについて考えていきます。
セックスを考え、セックスを語ろう
ヨガ講師として40代女性の体や心の悩みに向き合ううちに、セックスの悩みを抱えている人がとても多いということに気がつきました。そしていつからか、信頼できる人たちとセックスについてオープンに語るようになりました。様々な世代の人たちとセックスを語るうちに、そこに対する認識が世代によってかなり違うこと、そして昭和生まれ世代特有の「セックス観」があることに気がついたのです。
セックスについて奥ゆかしいことが美徳とされていた時代に育った世代なら、多かれ少なかれこの話題には慎重になるはず。秘め事を秘め事として扱って問題がなければそれで良いのですが、実際はどうでしょう?少ない情報や思い込みの中でグルグルと悩み続けたり、そこにある問題に蓋をして諦めたり…そんな人を多く見かけます(私もそうでした)。
幸いなことに今の日本は、セックスに対して随分とオープンになりました。男性優位で女性は受け身だという構図が、女性も主導権を握れるものへと変化してしているように思います。受け身ではなく自分を主体にして、「自分ごと」としてのセックスを考えていく。内なる声に耳を澄まし、社会から受けていた思い込みのようなものを乗り越えて、今一度セックスと向き合う。そうすることで私たちはもっと自由になれる気がするし、女性としての自分自身を愛し楽しむことができる気がしているのです。
自分を喜ばせることは、自分を大切にすること
昭和生まれの女性は「自分の喜びより誰かの喜びを優先させる」という特徴があるのだという記事をどこかで読んだことがあります。「自分が喜ぶ」ことに罪悪感を覚えたり、「自分を喜ばせる」ことが苦手だったり。心当たりがある人も多いのではないでしょうか?
ことにセックスにおいては、女性が快楽や喜びを追求することを「はしたない」とする風潮がかつては強かった。私自身もある種の罪悪感のようなものを、快楽を感じることやセックスの行為自体に抱えていました。もしもそういった罪悪感や背徳感を感じているのなら、セックスの快楽や喜びを否定せずに自分に許可する。そんな意識の更新のようなものが必要なのかも知れません。
AUTHOR
井上敦子
15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。
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