複雑さが増していく40代をどう過ごすか|人生と生活をシンプルにする3つの工夫【#40代のリアル】

 複雑さが増していく40代をどう過ごすか|人生と生活をシンプルにする3つの工夫【#40代のリアル】
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井上敦子
井上敦子
2023-05-30

いつの間にか生活も人生も複雑になっていて、シンプルで生きることが難しい。そう感じることはありませんか?積み上げてきた経験も、築いてきた人間関係も、集めてきた物も・・・全ては人生を豊かにするために必要だったはずなのに、いつからかそれらに縛られて重たく複雑に感じてしまう。そう感じる時こそ、人生と生活をシンプルなものに変える時期なのかも知れません。シンプルに戻ることで身体と心に余裕ができるだけでなく、今の自分を更に輝かせることが出来るはずなのです。

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今こそ生活と人生をシンプルに

シンプルさが最も必要な世代、それが40代なのではないかと私は思っています。40代は会社でも家庭でも自分のことだけでなく誰かの責任までも担っている場合が多いし、人間関係も恋愛も複雑になりがち。その上に毎日こなすべきタスクを抱えて、「いっぱいいっぱい」になっている人も多いのではないでしょうか。

そんな40代に私がおすすめしたいのが、「生活と人生をシンプルにしていくこと」です。40代はおそらく、複雑さが増していくのは当たり前のこと。でもその複雑さに身も心も支配されてしまうと、心身のバランスを崩してしまう。だから「シンプルに出来ること」はとことんシンプルに変えていく。40代の私もそんなスタンスで生活するようになってから、心身のバランスが整い、調子が良くなったように思います。

では実際に、シンプルに生活するためにはどうしたら良いのでしょう。こなすべきタスクをきちんとこなしながら、環境を大きく変えることなく、シンプルな自分に戻れる少しの工夫をしていけたら良いですよね。

シンプルに戻る工夫①睡眠習慣を見直す

一般的に更年期に入るといわれる40代は、ホルモンバランスによるゆらぎが出てくる世代。そこに日々のストレスや複雑な思考が合わさると、「いっぱいいっぱい」だと感じることが増えてしまうことも。

そんな時は何よりもまず、睡眠習慣を見直してみましょう。睡眠は身体機能の回復だけでなく、情緒の安定や思考の整理、記憶の定着など様々な役割を担っています。混乱や不安を和らげ、余裕をつくることが出来る。

自分の話になってしまいますが、私は45歳を過ぎてから睡眠時間を6時間半から7時間半〜8時間に増やしました。それにより感じていた不調が改善し、生活の質が格段に上がりました。情緒も安定したように思います。そして何より、良く寝ることで「毎日リセットされてシンプルな自分になれる」感じが心地良いのです。

シンプルに戻る工夫②一人で過ごす時間を充実させる

複雑さというのは、外側の世界にあるもの。いっぱいいっぱいだな、複雑だなと感じた時は、まず一人になってみることをおすすめします。ヨガをするのも良いですし、瞑想したり、日記を書くのも良い方法です。一人で自分の内側を見つめてみると最初は心や思考が忙しいかも知れませんが、ちょっとしたコツのようなものをつかむと、次第に静けさを見つけることが出来ます。その静けさが常に自分の内側にあるのだという感覚は、自分を安心させてくれるものです。

現代ではスマホが手放せない人も多いですが、この時間ばかりはスマホとも離れてみましょう。心や頭を複雑にする原因は、スマホの中にも溢れています。いつでも内側に静けさがあるのだと実感できると、シンプルな自分に戻る心地よさを感じることが出来るでしょう。

シンプルに戻る工夫③足し算より引き算を

30代までの人生が何かを足していく生き方だったとするなら、40代からはそろそろ引き算をしていく時期なのかも知れません。ファッションでもメイクでも、生活習慣でも思考でも。それは、ここまで生きてきて「自分にとって大切なこと」が分かってきた今だからこそ出来ること。

「欲張りな自分」とサヨナラしましょう。若い頃に抱えるクセがあった人も、手当たり次第欲しいものを手に入れたかった人も、年齢を重ねた今なら手放す準備が出来ているのではないでしょうか。そうすることでより大切にするべきものが見えてくるし、シンプルで軽やかに生きていくことが出来ます。

 

シンプルさというのは、洗練された美しさでもあります。生活の基本を見直し、自分という軸を見つけ、シンプルに生きる。小さな工夫を積み重ねながら、シンプルに美しく、今の自分を輝かせながら生きていきたいものです。

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井上敦子

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。



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