若さへの執着、手放すのは難しい? #40代のリアル


「年だなあ…」と、ふとした瞬間に感じることはありませんか?若い女性たちの姿を目にすると、自分が失いつつある「若さ」を彼女たちの中に見つけて、なんだかモヤモヤする。「そんなことない!年を重ねていくのが楽しみだもん!」という前向きマインドで生活しているつもりでも、若さへの執着を感じる瞬間ってきっとあるのではないでしょうか。
人生が先細りしていく
40代というのは、段階的に「若さ」から降りるステージなのかも知れない。48歳になった私は今、そのように感じています。かつて40代半ばまでの私は、もう自分は若くはないと認識をしていたものの、若い頃の自分を引きずっていました。見た目の若さが失われるのに抗ってみたり、時には恐怖に感じたり。失われるつつある「若さ」に執着をしていたのだと思います。
見た目の若さにはいつか必ず限界がくるもので、「若さ=価値」という考え方から抜け出さないと人生は先細りしていく。何より、失われゆくものに必死にしがみつくことになるから、自分が苦しい。「若さ=価値」といった考え方を上手に手放すことは、40代女性の大きな課題なのかも知れません。
若さへの執着は、私だけのせいではない?
しかしながら、「若さ=価値」という考え方を手放すことは結構難しい!!なぜ難しいのかというと、「若さ=価値」といった考え方が社会の中に蔓延しているからではなかと考えています。特にここ最近は美容整形外科などでのアンチエイジングの施術が一般的になったので(これはありがたいことでもあるけれども)、少しでも若く見せる、若々しくいることが、女性にとって大切であるように思えてしまう。
このように、社会全体に「若さ=価値」といった風潮がある限り、たとえ自分が若さへの執着を手放してたとしても、外圧を常に受けているの状態が続いてしまう。つまり、年齢を重ねた女性が感じる若さに対するこのモヤモヤや苦しさは、「私のせいだけではない」。そんな風に考えると、より「若さ=価値」といった考え方を手放すことの難しさを感じます。
次のステージに必要なものは?
加齢と自然の摂理を受け入れること。「若さ=価値」といった考え方を手放し、若さに執着しないこと。それは女性にとってやはり難しい課題。この価値観の変容の壁をどうやって乗り越えていったらよいのだろう?40代後半になった私は、そこに向き合っています。結構本気で向き合っています。この価値観に執着せず手放すことが、人生の新たなステージに向かう際にはとても大切なことだと思うのです。
その壁を乗り越えるヒントの一つになるのは、「精神的成長」ではないかと今は思っています。若さはあくまでも一時的なものですが、精神的成長は人生において大きな財産です。経験を重ねることで得られる知恵や感受性、そして人間関係の深さは、他の何にも代えがたい価値があります。若さの価値よりも、精神的成長や成熟に価値を置くこと。それが次のステージにスムーズに向かうことのできる方法ではないでしょうか。
若さは重たい鎧のようなものかも
若さへの執着を少しずつ手放すことで、新たに手にしたこともあります。それは、重たい鎧を脱いでいくような「解放感」に出会えたこと。若くありたいという願望は、重たい鎧みたいなものだったのだなあ、と思うのです。加齢と自然の摂理を受け入れる準備ができると、若さの呪縛みたいなものから自由になれる。それってとっても大きな解放感なのです!(まだ道の途中だけれど)。
手放しながら、新しいステージに向かう。そんな風に軽やかに生きていけたら、とても素敵ですよね。「若さ」を手放すって結構難しいけれど、手放した先の新しいステージは、きっともっと優しくて美しい世界なのだと思う。40代後半、「若さ」に縛られない人生のステージを、解放感を感じながら前向きに進んでいけたらと思っています。
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