体調と気分を楽にする心身メンテナンス。40代からのポイントはこれ! #40代のリアル

 体調と気分を楽にする心身メンテナンス。40代からのポイントはこれ! #40代のリアル
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井上敦子
井上敦子
2024-08-10

疲れやすい、憂うつな気分が続く、体調が回復しない・・・。40代女性に生じやすいこうした心身の変化に、どう対応していけばいいのでしょう? 若い頃と同じような生活習慣を送っていると、身体と心が疲弊してしまうのだと実感している人も多いのではないでしょうか。この年代ならではの心身のメンテナンスについて考えていきましょう。

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40代に突入するとどう変わる?

40代に突入すると、多くの女性が身体の変化や心の揺れを感じるようになります。例外なく私もその一人です。そんな揺らぎ年代に重要なのことは、心身のメンテナンスに意識を向けることだと思っています。ではなぜ、40代は身体が変化し心が揺らぐのでしょうか?まずそれを簡単にご説明してから、後にメンテナンス方法をご紹介していきましょう。

身体が変化し心が揺らぐ一員として、ホルモンバランスの変化が挙げられます。エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌がゆったりと減少していくこの時期は、気分の浮き沈みが激しくなりやすいといわれています。個人差があると思いますが、今までなかった心の変化に戸惑いを感じることも多いかも知れません。

さらに、ホルモンの変化に伴い、代謝も低下していきます。これにより体重が増えやすくなったり、特に腹部に脂肪がつきやすくなることがあります。健康的な体型を維持するために、運動や食事に気を使う必要が出てくるのです。体調面でも、更年期に入っていくので、だるく感じたり、頭痛やめまい、火照りやのぼせといった体調の変化が出やすくなります。40代の身体って大変・・・そんな風に感じてしまうのは私だけではないはず。

それでも、こういった変化をライフスタイルを改善するチャンスだと捉えて、前向きに取り組んでいきたいものです。私も試行錯誤中ではありますが、50歳を目前にしてようやく、揺らぐ心身との付き合い方が上手になってきた気がしています。年齢と共に現れる不調は「自然なこと」と受け入れ、心身の変化に沿ったメンテナンスをしていけたら良いですよね。

「無理をしない」が最大のメンテナンス

40代後半からの体調管理のポイントは、ずばり「無理をしない」ことだと個人的には思っています。夜更かしをせずたっぷり睡眠をとり、ストレス管理をしっかりと行い、栄養バランスの良い食事をとる、といった基本的な健康管理を行うことがとても大切なのではないでしょうか。

30代までは寝不足でも動けたけれど、40歳を過ぎてからの睡眠不足は体調不良に直結する。ストレスへの耐性も下がった気がするし、昔のように頑張りがきかない。そんな変化は、少し歯痒いですよね。周りの人たちを見ていて思うのですが、現在40代の人たちは「頑張ることに価値がある」「休むことはサボること」といった価値観を持つ人が多いように思います(私もそうだったのでとても気持ちは分かります!)。もしもそのような価値観を持っていたら、ここでしっかりと変換させることをおすすめします!無理をせず休息することは、日中のパフォーマンスを上げるだけでなく、精神的な安定にも繋がります。無理をしても良い結果は生まれにくいものです。休息すること、無理をしないことが生活のクオリティーを上げてくれるという考え方にシフトできると、休むことに罪悪感を抱いたり、頑張らなきゃ!と焦燥感に駆られることも少なくなってきます。揺らぎの年代は、「休むこと」を頑張る。そのくらいの気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか。

「比べるクセ」から卒業する

何かと「比べるクセ」を持っている方には、この時期の不調をきっかけに憂うつ感が高まりやすくなってしまう傾向があるようです。たとえば、それまで「若さ」や「美しさ」に自信を持っていた方は、以前の自分自身と比べ、「美しいといってもらう機会が減った」とか「若くて輝いていた自分ではなくなった」と、憂うつ感を募らせてしまうことがあります。また他人と比べやすい方は、同年代の女性を見ながら「あの人は全然つらそうじゃないのに」と感じて、「私は体調一つコントロールできない…」などと、情けなく感じてしまうことがあるかも知れません。

「比べるクセ」に気づいたときには、自分への感謝の気持ちを育むことを意識してみてください。自分の持っているものや達成したことに感謝する習慣を持つことで、比較から解放されやすくなります。私は「Three Good Things」という方法を実践しているのですが、とてもおすすめです!1日の終わりに、その日あった「良いこと」や「感謝していること」を3つ書き出すというシンプルな方法です。これを実践していくことで、今の自分を肯定する力が育まれ、内面的な満足度が向上していきます。気になる方はぜひ試してみてくださいね。

今こそ運動習慣を確立しよう!

運動の習慣は、自信を持つための大きな一歩であり、日常生活の質を確実に向上させます。もしも運動習慣がないようであれば、身体と心のために今から始めてみてください。定期的な運動は、体重管理や筋力向上に役立つだけでなく、心のメンテナンスにもつながるので一石二鳥です!

私の経験からいって、休みの日にまとめて運動するのではなく、5分から10分くらいでも良いので毎日継続することがとても大事です。継続の秘訣は「楽しむこと」。そして「自分のメリットになっている」という感覚です。運動すると気持ち良いな!という爽快感を味わったり、運動することで肩こりが解消される!というようなメリットに目を向けたりすると、継続のモチベーションになります。気合を入れず、無理をせず、楽しみながら継続していければ、自然と運動習慣が身についていきます。私の場合は運動も、自愛=自分を愛することを大事にしています。自分の身体を大切に扱う、愛するツールとして運動を捉えているのです。40年以上付き合ってきた自分の身体に感謝をしながら運動すると、精神的にも満たされるものです。

 

女性はホルモンの変化と共に、心身の状態が大きく揺らいでいく私たち40代。その変化をまっすぐに受け入れ、体と心の声を聞きながらメンテナンスを続け、自分を大切にしながら自分らしくこの年代を過ごしていけたら良いですよね。

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井上敦子

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。



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