知ったら積極的に飲みたくなる!〈自律神経が整う飲み物〉とは?管理栄養士が解説


自律神経を整えると、体の不調が改善したり気持ちが前向きになるなど、心身ともに良い影響があります。自律神経の乱れには食事の影響も大きく、飲み物も例外ではありません。そこで本記事では自律神経が整う飲み物を紹介します。
自律神経とは
生命維持に必要な機能を調整する神経で、交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。2つの神経は全く逆の働きをしており、交感神経が身体を活動しやすい状態にする一方で、副交感神経は休息するように働き、リラックスして身体を休ませる作用があります。
自律神経が乱れる原因
自律神経の乱れは様々な原因によって起こります。原因は一つに限らずいくつかの原因が重複して乱れに繋がっている可能性もあるため、自分の生活を見直すことが大切です。
ストレス
自律神経を語る上で避けて通れないのがストレスです。ストレスを受けると交感神経が優位に立ち、自律神経のバランスを崩します。不安や緊張、恐怖などの心理的ストレスは自律神経を乱し、頭痛や動悸、倦怠感などの症状を引き起こす原因となります。
不規則な食生活
夜遅い時間に食べたり、暴飲暴食を繰り返すような食生活は、交感神経を刺激して自律神経のバランスを崩します。生活リズムの乱れにも繋がり、体調不良や生活習慣病のリスクも高まるため、不規則な食生活は見直す必要があります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも自律神経を乱す原因になります。特に女性は、月経や更年期障害などホルモンバランスが大きく変化する事柄によって、自律神経を正常に保つのが難しくなります。そのような場合でも気持ちをリラックスさせる時間を設けるなど、ホルモンバランスを整える工夫をしましょう。
病気
糖尿病やうつ病などの病気も自律神経を乱す原因になります。病気の場合、服薬の影響も考えられます。自己判断で薬をやめることはできませんが、体の不調を感じたり、精神的におかしいと感じる場合は、かかりつけ医に相談してみてください。
自律神経を整える飲み物
ここでは、自律神経を整える飲み物を紹介します。身近な飲み物ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
水
体の60〜70%は水でできているように、私たちの体にとって水はとても大切です。水には自律神経を整える効果があります。水を飲むことで副交感神経が刺激され、リラックス効果が期待できます。1日2リットルを目安に飲みましょう。
豆乳
豆乳の原料である大豆には、自律神経を落ち着かせるアミノ酸であるトリプトファンが含まれています。リラックス作用があり、副交感神経を優位にしてくれます。また、大豆イソフラボンは女性ホルモンと構造が似ているため、女性特有のホルモンバランスの乱れを整えてくれる効果も期待できます。
緑茶
緑茶に含まれるカフェインには脳をリフレッシュさせる効果があります。適量のカフェインは自律神経に有効に働き、自律神経を整えてくれます。
さらに、緑茶にはポリフェノールの一種である「テアニン」が含まれており、リラックス効果があります。
ハーブティー
ハーブティーには様々な種類があり、求める効果によって選ぶのがおすすめです。
リラックス効果が期待できるものに、レモンバーム、ローズマリーなど。ストレスの軽減を目的とする場合は、カモミール、リンデン、パッションフラワーなどがあります。
天然のハーブから作られたハーブティーで、自律神経を整えましょう。
オレンジジュース
ストレスを感じると、ビタミンC が消費されます。そのため、ビタミンCを豊富に含むオレンジジュースには、ストレスを軽減させる作用があります。また、抗ストレス作用のある「パントテン酸」も含まれており、ストレスによって自律神経が乱れることを防いでくれます。
ココア
ココアには、ストレスを和らげる効果のあるカルシウム、ビタミンB1、たんぱく質が含まれています。さらに、リラックス作用のあるカカオポリフェノール、血流改善作用のあるテオブロミンによって緊張を和らげる効果も期待できます。
自律神経を整える作用のある飲み物を飲んで、心身ともに健康な毎日を過ごしましょう。
【参考】
わかさ生活|わかさの秘密 パントテン酸- SHARE:
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