「今朝も飲んでたわ…」自律神経を乱してしまうNG飲み物とは<管理栄養士が解説>


日常生活を送っていて頭痛やめまい、腹痛など不調が起こることはありませんか?そのような身体の不調は、もしかしたら自律神経の乱れが原因かもしれません。実は、普段口にしている飲み物が自律神経を乱してしまうことも・・・。ここでは、自律神経が乱れる飲み物について解説します。
自律神経とは?
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれており、どちらも呼吸や体温、血圧の調整など生命活動の維持に関わる神経です。
交感神経は仕事や運動、緊張時など活発的に活動するときに働き、心拍数が上がったり血圧が上がる作用があります。一方で副交感神経は、休息や睡眠などリラックスしているときに働くため、心拍数が減ったり血圧が下がったりします。日中や緊張時に優位になるのは交感神経で、一方で夜やリラックスしているときは副交感神経が優位になると覚えておきましょう。
不調の原因は自律神経の乱れかも!?
この2つの相反する作用がバランスよく働いたり、一日を通して規則正しいリズムで働くことによって、私たちは健康的に過ごすことができます。しかし、いろいろな要因によって自律神経のバランスが崩れると、身体に不調が現れてしまいます。

自律神経が乱れる要因
自律神経はストレスや環境の変化、睡眠不足、乱れた食生活などさまざまな要因によって乱れやすくなります。また、女性の場合は月経や更年期などホルモンバランスが乱れるときに、自律神経のバランスが崩れてしまうこともあります。自律神経を乱さないためにも、日々の生活を規則正しくしたり、食習慣を見直すことが大切です。
自律神経が乱れたときの症状
交感神経が働きすぎると血管が収縮して血流が悪くなることによって、さまざまな不調が現れます。また、身体の不調だけでなく、メンタル面での不調がでることもあるので、どんな症状があるのかチェックしておきましょう。
●身体の症状・・・頭痛、下痢や便秘、肩こり、手足のしびれ、動機
●精神面の症状・・・不安、イライラ、不眠、集中力の低下、気分の落ち込み
自律神経を乱してしまう飲み物
自律神経が乱れる要因はさまざまありますが、普段何気なく口にしている飲み物が、自律神経を乱してしまっているかもしれません。以下の飲み物を普段よく口にしている人は、飲むのを控えたり、飲む量を減らしてみたりしましょう。
カフェインを含む飲み物
「カフェインを含む飲み物を飲むと、眠気が覚める」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。そのように言われているのは、カフェインは神経を興奮させて、体を活発化させる作用があるためです。しかし、カフェインを過剰に摂取すると、めまいや心拍数の増加、不安、不眠といった症状が出てしまうことがあります。
カフェインを含む飲み物:コーヒー、玉露、煎茶、紅茶など

エナジードリンク
先述したようにカフェインが含まれる飲み物は、自律神経を乱してしまう原因となりますが、実はエナジードリンクにも多くのカフェインが含まれています。中にはコーヒー2杯分ものカフェインが含まれているものもあるので、習慣的に飲んでいる方は気をつけましょう。

アルコール
アルコールは血管を広げて血流の流れをよくし、副交感神経を優位にする作用もありますが、これは適量を守った場合に限られます。
アルコールを飲み過ぎた場合は、逆に交感神経を優位にし、自律神経を乱してしまいます。また、飲み過ぎて嘔吐してしまった場合も、消化器官を促す副交感神経が極端に低下してしまいます。

いかがでしたか?
頭痛やめまいなどよく起こる方は、もしかしたら自律神経の乱れが原因かもしれません。ストレスや環境の変化はすぐに改善するのは難しいかもしれませんが、飲み物は少し意識するだけで改善することができます。普段からコーヒーやエナジードリンク、アルコールをよく飲んでいる方は、少しずつ減らす工夫をしてみましょう。
【参考文献】
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