更年期。ただでさえ夏バテ気味なのに、さらに生活リズムが崩れがちなお盆をどう過ごすか
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
今年は酷暑でただでさえバテ気味の中、もうすぐお盆休み。お盆休みとなれば帰省・旅行など家族イベントがあったりして、日常と生活リズムが変わります。
通常ご相談が多いのはお正月や盆明けで、家族のストレスや生活リズムの変化による体の不調を訴える方が激増します。
そうならないように、事前にできる対策はしておきましょう。
①就寝や起床時間はいつもと同じリズムを心がける
②食事はいつもの量を自分のところに取り分けてその分だけを食べる
③ストレスがかかること、やりたくないことはあらかじめやらない宣言
この3つについて解説します。
①就寝や起床時間はいつもと同じリズムを心がける
ついつい夜更かししたりして、疲れを溜めがちになります。オリンピックで寝不足になった方も多いと思いますが、かなり日中堪えます。日中は精力的に家族と活動し、夜はぐっすり眠るサイクルを維持していきましょう。
「私は〇時には寝ますよ」とあらかじめ宣言しておくのもおススメです。
②食事はいつもの量を自分のところに取り分けてその分だけを食べる
この時期の暴飲暴食は秋バテまで響くことがあります。量よりも質を重視して、お腹に負担がかからない量でちょっとした贅沢をしましょう。家族集まって大皿で食べたりする場合は自分が日頃食べる量をあらかじめ最初にとりわけておき、その分以上には食べないことを周りにも伝えても良いと思います。
③ストレスがかかること、やりたくないことはあらかじめ「やらない宣言」
自分の持つ体力以上のことをやれば疲れるに決まっています。例えば実家との関係が気になるかもしれませんが「体調が悪いので、あまりお役に立てずすみません」と先に宣言しておいて、家事なども最低限のことだけをする勇気を持ってください。
「良い妻」「良い母」を演じた結果、疲れて寝込んであとでとばっちりを受けるのは実は自分の家族です。お子さんがいる人にはいつも伝えていますが、「自分が限界まで我慢して頑張ったら、子どもにも『どんなに辛くても限界まで頑張れ』と強要することになる。無理な時は無理っていっていんですよ。子供に示すためにもあなた自身が自分の体を労わることを子供の見せてあげてください。更年期の大事なスキルかもしれません。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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