40代の半ばを過ぎて老眼が始まり、ため息。それでも私が「これからの人生を楽しみだと思える」理由

 40代の半ばを過ぎて老眼が始まり、ため息。それでも私が「これからの人生を楽しみだと思える」理由
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井上敦子
井上敦子
2023-02-11

歳を重ねるごとに失うものもあるけれど、代わりに得られるものもたくさんある。ミドルエイジには、これからの人生が楽しみな理由がある。考えてみれば若い頃は、自分の扱い方に苦労することが多くありました。許容範囲が分からずにストレスを溜め込んでしまったり、感情の波に飲み込まれて身動きが出来なくなったり。それが40代になったあたりから、完璧ではないにせよ比較的上手に自分をハンドリング出来るようになったと感じています。歳を重ねるごとに自分というものを知り、自分と仲良しになれる。今回はそんなお話をしていきましょう。

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「自分を乗りこなす」ってどういうこと?

世の中には「こうすれば幸せになれる」「これを食べたら健康になる」といったたくさんのマニュアルのようなものが存在しますが、そのマニュアルに従ったところでそれが自分に合うかといったらそうでもありません。一般的に幸せだといわれる状況に自分があったとしても、満足が得られないこともある。ミドルエイジの皆さんは多かれ少なかれ、そういった経験をしてきているのではないでしょうか?

ヨガには「肉体は乗り物である」という考え方があります。肉体は、この世を生きるために与えられたもの。仮に肉体が乗り物だとしたら、その乗り物を上手く乗りこなす必要があります。でもその乗り物は一人一人仕様が違う。つまり、共通のマニュアルがないのです。

若い頃というのは、自分といった乗り物を乗りこなす方法を試行錯誤する時期なのかも知れません。それに対してミドルエイジは、「自分が何を幸せと感じるのか?」「どんなことをしたら自分が心地良いのか?」という自分への理解が進んだ世代。自分という乗り物の特性を知っていて、自分向けのオリジナルなマニュアルを持っている。これって多分、とても強いことです。そう思いませんか?

やはり、外側に答えはないのです

「答えは自分の内側にある」。そうは言われても、基準や答え合わせを外側に求めてしまうのが人間というもの。私たちは社会性を持つ生き物なので、ついつい個人的な問題も外側へ答えを求めたくなる。おそらく当たり前のことなのでしょう。

しかしながら、やはり外側に答えはないのです。幸せや満足といった人生の答えは、自分の内側に探すしかない。それがようやく経験によって理解できる世代、それがミドルエイジなのではないでしょうか。

言い換えればそれは、精神的な成熟であり、自立です。外側の基準に自分を合わせる生き方ではなく、自分自身で幸せや満足を探りそれを確立していく生き方。「自分マニュアル」がある。これを確立するまではやはり経験が必要だし、自分自身と向き合い問いかけることが必要です。

もちろん40代過ぎたって迷う時は迷うけれど・・・自分のマニュアルに照らし合わせながら乗り越えるスキルのようなものが身についているのだと思うのです。

これからの人生が楽しみな理由

ミドルエイジは時に、下り坂にいるような気持ちになるものです。外見の衰えや身体機能の衰えは、嫌でも感じざるをえない。私も40代の半ばを過ぎて老眼が始まり、老眼鏡を初めて付ける時には溜息が出ました(笑)。ついにここまできちゃったか、と。

それでもこれからの人生が楽しみな理由は、自分のマニュアルが確立してきたことにあると思っています。ここ数年は、自分の本当に喜ぶことや幸せがはっきり見えてきたので、選択基準が明確になりました。反対に自分に合わないことも分かってきたので、それを避けることも出来るようになりました。自分への理解が進むと、自分自身を大切に出来るようになるのだとも感じています。

これからはきっと、自分をもっと満足させらるような生き方が出来る。そう思うと静かな喜びを感じるし、エネルギーが湧いてきます。

ミドルエイジは精神的な成熟と自立がようやく出来る世代。そういった意味ではまだ、人生はこれからが本番なのかも知れません。もっと自分マニュアルを精査して、更に自分の人生を豊かに歩んでいきたいものです。

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井上敦子

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。



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