痩せて老けるくらいなら痩せない方がいい?40代女性が陥りやすい【痩せ老け】を防ぐには

 痩せて老けるくらいなら痩せない方がいい?40代女性が陥りやすい【痩せ老け】を防ぐには
Adobe Stock
井上敦子
井上敦子
2021-08-14

代謝が落ちて太りやすくなった、体型が崩れてきた、40代女性の多くがそう感じているようです。それを理由にダイエットを試みる人を見受けますが、もしダイエットして痩せた結果、老けて見えるようになってしまったら?キレイになるために痩せたのに、キレイから遠のいてしまう。今回は実体験を交えながら、「痩せ」と「老け」について40代女性の視点から考えていきましょう。

広告

40代女性が痩せるとどうなる?

冒頭から自分の話で申し訳ないのですが「痩せて老けてしまう」ということを身を持って経験したのでその話をまずシェアさせて下さい。私は今年に入り、2キロほど痩せました。痩せたといっても30代の頃のベスト体重に戻っただけなので決して痩せすぎではないのですが…会う人から言われる言葉は散々なものだったのです。

・頬がこけちゃった気がするけど大丈夫?(老けて見える典型)

・胸が薄くなっちゃったね。

・無理してない?疲れてない?

・なんか辛いことがあった?

このような言葉をかけられた時点で私の身体は、体重が2キロ減ったことで皮下脂肪が減り、筋肉量は数%増えていました。体内の組織を測る体重計で計測すると、「カラダ年齢」は以前よりも若返っていたのです!にもかかわらず、会う人には遠回しに「元の体型の方がいいよ」と言われ、さらには体調を心配されてしまう…。レギンスのお腹周りに薄っすらと乗っていたお肉がなくなったのに、「スタイル良くなったよね!」と言われることもなかったのです。40代が痩せると「老けて見える」というリスクが付いてまわるのだと身を持って体感しましたし、痩せ方に気を配るべきだと学びました。

身体のたるみが「老け見え」の原因?たるみ解消の方法

40代女性が老けて見える原因だと思われるのが「身体のたるみ」。個人的には脂肪があってタプタプしているタイプのたるみがある人より、痩せていて脂肪が少なく、皮膚がたるんでいるタイプの人の方がより年齢を感じさせるように思います(私が痩せた結果老けて見えたのは後者が原因のよう)。

一般的に身体のたるみは、運動不足によって筋肉が減ることが原因だと言われています。ですのでまずたるみ解消の一番の方法は筋肉を使うこと、つまり筋トレといったような運動です。これは、どの年齢においても共通する方法です。筋肉量を増やすとこで、「ぷよぷよ」したタイプのたるみは解消されていきます。

また、筋肉を動かすことで成長ホルモンが分泌されるので、皮膚のターンオーバーが正常化するといった嬉しい効果もあります。もし運動習慣がないようであれば、たるみ解消&予防のためにまず筋肉を動かす運動をぜひ取り入れて下さい。

筋肉をつけるだけでは足りない…複雑な40代からのたるみ

40代からのたるみの原因は、実は脂肪のぷよぷよだけではないのです。実際に私は運動習慣があり筋肉量も年齢にしては多いのですが、筋トレを行っている箇所でもたるみが気になるようになりました。体重が落ちて筋肉量が増えてもそのたるみは解消されず、むしろたるみがより目立つように…!30代とは明らかに体感が違うのが、40代からのたるみのようです。

では、何がたるみの原因なのでしょう?更年期(一般的には45〜55歳くらい)に女性ホルモンは急激に減少していきますが、この女性ホルモンには肌にハリを持たせる機能があることはよく知られていることです。顔の肌のハリだけでなく、身体の肌にも同じことが言えるので、女性ホルモンの減少によりハリが失われるのはある程度は仕方ないことのようです。

残念ながら女性ホルモンの減少を食い止めることは難しいですが、他にたるみ解消&予防に向けて出来ることを探ってみましょう。

①ダイエット時には皮膚が余らないように、痩せる速度をとてもゆっくりに設定する。

→余ってしまった皮膚は老け見えの原因になってしまう上に、なかなか戻らない!

→あくまで個人的な体感ではありますが、1ヶ月に1キロ以上痩せてしまうとたるみが目立つ気がしています。 

②紫外線防止など身体の肌ケアに気を配る。

→肌の老化を遅らせることで、身体のたるみを予防する。

→保湿やマッサージも効果的。カサカサ肌や乾燥はやはり老け見えの原因に…。 

③皮膚や筋肉の元となる栄養素が不足しないように、食事に気を配る。

→特にタンパク質をきちんと摂る!ミネラル、鉄分も大事です。

→40代からのダイエットは、食事制限をしすぎないように注意したいところです。

④しっかり睡眠をとる。

→筋肉、皮膚、骨の新陳代謝を促進するには成長ホルモンが必要。ダイエット時は特によく寝るようにしたいものです。

⑤脂肪はあっていい!脂肪と筋肉のバランスを大切に。

→皮下脂肪は落としすぎず、内臓脂肪をなるべく減らす。

  40代に入ると身体の望んでいない変化(老化)を体感することが増え、それを解消しようとあれこれ手を出したり試したりしがちです。ヨガクラスでも必ずと言っていいほどアンチエイジングの話題になります。しかしながらやはり、基本的な生活習慣を整えること以上に大切なことはないようです。バランスの取れた食事・適度な運動・充分な睡眠、そして自分を労ること、ストレスをケアすること。ダイエットを試みるにしても、アンチエイジングを試みるにしても、生きることや生活の基本に立ち戻ることが私たち40代には大切なのかも知れません。
広告

AUTHOR

井上敦子

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。



RELATED関連記事