40代女性に「自分らしく生きる」はハードルが高い?「自分らしさ」に戸惑った時考えたいこと

 40代女性に「自分らしく生きる」はハードルが高い?「自分らしさ」に戸惑った時考えたいこと
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井上敦子
井上敦子
2021-09-12

「自分らしさ」というキーワードをあちらこちらで見かけます。個性や多様性を尊重する動きが広がる今、自分らしく生きる素晴らしさを伝える本やネット記事も多く目にします。でもこの「自分らしさ」というキーワード、40代女性にとって必ずしも心地の良いものではないようです。今回は、40代女性が自分らしさを発揮することについて考えてみました。

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「自由」は得意ですか?

例えばヨガクラスのような場面で「自由に動いていいですよ」と言われたら、あなたはそれを嬉しいと感じるタイプですか?それとも、どう動いたらよいのか悩んだり不安になるタイプですか?私はヨガの講師ですが、クラスで指導をしている中でこのような場面での心の動きには人によって大きな差があるのだと感じています。

一概に年齢によって決めつけることは出来ませんが、どうやら昭和生まれ世代、輪を乱さないことが大事で価値観も今ほど多様化していなかった時代に育った世代にとって、「自由にすること」はハードルが高い場合も多いようです。正解がない、お手本がないという状況は、正解や目標を提示されて育った人たちには戸惑いがあるようなのです。また、人と同じであることに安心を感じる人が多く、人と違うことに不安を覚えるといった特徴も。幼少期や学生時代を規律や協調性を重んじる中で過ごしてきたのだから、「自由でいること」に居心地の悪さを感じるのも当然のことかも知れません。

「自分らしさ」に戸惑う人たち

そんな自由が苦手なタイプの人たちには、「自分らしく生きる」方法がなかなか分からなかったりします。これも決めつけてはいけませんが、一般的に真面目でしっかりしているタイプの人が多いように思います。成長過程で、親や学校といった社会が提示する道を従順に歩んできた人たちです。

そういった人たちにとって「自分らしく生きよう!」という風潮は居心地が悪いし、過酷に感じてしまうこともあるでしょう。「自分らしく生きなきゃ」と自分探しに躍起になったり、自分にしか出来ないことは何なのかと頭を悩ませてしまうかも知れません。心の奥底では「個性を発揮したい」「人の真似をせずに自分らしく生きたい」と願っていても、それに慣れていないし方法が分からない。実際にヨガクラスでたびたび話題になりますし、個別にご相談を受けることもあります。

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井上敦子

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。



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