乾燥と老いはイコール?肌、関節、粘膜、そして心…40代に必要な乾燥対策を考える【40代のリアル】
肌が乾燥しやすくなったり、関節の乾きが気になったり…歳を重ねると乾燥が以前より気になるものですよね。老化と乾燥は密接に関係しています。また乾燥は心にも影響があるということを知っていましたか?今回はアーユルヴェーダ(インドやスリランカに古くから伝わる予防医学)の知恵も交えながら、大人の女性のための乾燥対策をお伝えしていきます。
乾燥するのは肌だけじゃない?
数年前にスリランカのアーユルヴェーダクリニックを訪れた時、担当の美しい女性ドクターにこう言われました。「40代からはとにかく乾燥させないことが大事。老化も心の不安定さも乾燥からくるのだから!」
当時、身体がカサカサに乾いていた私は、それを単に身体だけの問題だと捉えていました。しかしながらドクターの診断では、思考の落ち着きのなさや不安感の強さも乾燥が影響している、とのことでした。更に「これでは老化が進みますよ」とも…(ショックでした)。
アーユルヴェーダでは、元来その人が持つタイプとは別に、年齢によってもドーシャと呼ばれるタイプが影響すると考えられています。年齢と共に【ヴァータ】という乾燥しやすい質が優勢になり、それが老化を招き、更には心の不安定さを招く。逆に言えば乾燥対策をすることで、老化や心の不安定さを穏やかにすることができるということになります。
このヴァータの質が優勢になりバランスを崩すと…
- 肌や髪が乾燥する
- 体中が冷えて代謝が落ちる
- 排泄する力が弱まり便秘がちになる
- 生理の周期が乱れる
- 関節痛が起こる
といったような身体的な不具合が出るといわれています。
また心理面や生活面では、
- 不安感や不信感が増す
- 落ち着きがなくなる
- 不眠になる
- ストレスを受けやすくなる
- ひどくなると躁鬱症状が出る
といったマイナスな特徴が出やすくなるそうなのです!
不眠や不安感といった一見乾燥とは関係がないように見える不具合も、乾燥が強くなりヴァータが乱れることによって出ている(もしくは助長させてしまっている)可能性もあるのですね。
このような乾燥が進むことによる悪影響は、マッサージや食事など日々の乾燥対策で緩和できるので、「とにかく乾燥対策が大事!」ということになります。特に現代人はただでさえ乾燥を助長する生活スタイルを送りやすいので、意識的に乾燥対策を取り入れたいものです。これからアーユルヴェーダクリニックで伝授していただいた乾燥対策=老化対策をお伝えしていきますので、ぜひ日常に取り入れてみて下さいね。
AUTHOR
井上敦子
15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。
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