大人になると他人のことで悩むようになる…自分も周りも大切にできるバランスとは?【40代のリアル】
40代は、ライフステージで最も忙しい世代だという統計があるそうです。子育て真っ盛りだったり、親の介護が必要だったり、仕事での責任が重くなったり…。周りの人のことや仕事を優先させているから自分の時間や余裕がない!そんな人も多いのではないでしょうか?40代半ばの私も、親の看護と自分の仕事のバランスに悩みながら生活しています。そんな日常では自分を優先させることが身勝手だと感じてしまうことも。自分を大切にすることと、家族や仕事を大切にすること。今回はそのバランスについて考えてみました。
自分のことで悩めなくなった?
「若い頃は自分のことで悩んでいたけれど、大人になったら他人のことで悩むようになるよね」と、同世代の友人が言っていてハッとしました。そう言われてみると私も、今の悩みのほとんどが家族や周りの人に関する事柄です。確かに自分中心に生活が回っていた若い頃に比べると、明らかに悩みの質が違う。
周りを見渡してみても、「誰かのために頑張っている」「誰かのために悩んでいる」同世代の人がほとんどで、40代はそういうフェーズなのかも知れないと考えさせられます。自分中心の生活からの脱却は、精神的成長の証ともとれるかも知れません。自分がある程度確立されて、成熟している証拠だと考えることもできます。でも一方では、自分を後回しにしている、そうせざるを得ないという切実な理由もありそうです。
自分を優先させるのは身勝手なこと?
周りや仕事を優先させていると、自分をないがしろにしている気がしてくる。かといって自分を優先させることは身勝手に思えてしまう。きっとそんな気持ちを味わっているのは私だけではないはずです。実際ヨガのクラスでも、そういった悩みをお聞きすることも多いです。
ヨガ講師という立場からお話をすると、まず、自分を優先することは身勝手ではありません。心の声は自分にしか聞こえない声なので、「なんで私だけ?」「たまには息抜きしたい」など内側から聞こえてくる声には耳を傾けてあげるべき。それを聞かなかったことにすることで、私たち自身がバランスを崩してしまうかも知れないのです。そして更に、自分の状態が悪くなることで状況を悪化させる可能性もあります。
AUTHOR
井上敦子
15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。
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