大人になると他人のことで悩むようになる…自分も周りも大切にできるバランスとは?【40代のリアル】

 大人になると他人のことで悩むようになる…自分も周りも大切にできるバランスとは?【40代のリアル】
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井上敦子
井上敦子
2022-08-09
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「ちょくちょくご褒美」のススメ

内なる自分がいじけてしまわないよう、自分自身の声を聞くことはとても大切です。なるべく良い状態を保ち、アクシデントを未然に防ぐ秘訣だともいえるでしょう。

不満の声がなるべく小さいうちに、ちょくちょくと手を抜いたり気晴らしをしたりしてみてください。積もり積もって爆発!するより、声の小さいうちに対処した方が周りも助かります。

今は家事でも介護でも様々なサービスがあるので、家庭のこともプロにお任せしやすくなりました。自分でやらなくてはならない範囲を少し小さくして、生まれた余裕を自分のために使ってみてください。マッサージを受けたり、カフェに一人で行ってみたり、ヨガをしてみたり。どーんと大きなことをするのではなく、ちょっとしたご褒美を自分にあげてみる。それは身勝手ではなく、「自分を大切にする」という自分にしかできない大切な仕事です。

自分を犠牲にしてしまっていると思ったら

自分を犠牲にしているような気がしたら、もう一つおすすめの方法があります。それは、いま目の前にあるタスクを「自分のために」してみることです。行為自体は家族のためだったり周囲の人のためだったりしても、結果的に自分のためになることも多いものです。

例えば、ヘアサロンに行く時間がなく髪の毛がボサボサなのに、実家で親のご飯を作って掃除をする必要があったとします(これは最近の私です…)。自分の時間を犠牲にしている!ストレス溜まる!そんなふうに感じてしまうところを、ご飯作りも掃除も自分のためにやっているのだと気持ちを切り替えると、これも自分に必要なことかも知れないと思えてくる。自分が食べたいものを作って私も食べればいいのだし、心をスッキリさせるために掃除をすれば自分が整います。

本当にちょっとしたことなのですが、「やってあげる」よりも「自分のためにやる」方がストレスが少ないし、結果的に相手も喜ぶものです。そして自分のためにならないのなら、それはやらないという選択を選ぶことも必要です。

私たちは自分のために生きています。当たり前だけれど、自分の時間もエネルギーも自分のもの。自分の内なる声を聞きながら、自分を整え喜ばせながら、周囲のために生きることができたらそんな素敵なことはないですよね。自分に愛を注ぎながら周囲のために生きるためのちょっとした工夫。そんな自分なりの方法をぜひ探ってみてください。

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井上敦子

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。



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