長年にわたって「等身大の自分」を受け入れられなかった私が40代になって変わったこと
若い頃にはできなかった自分との付き合い
人間関係というものは不思議なもので、どうやら自分の内側で起きていることがそのまま反映されるようです。自分の弱さを認めることができれば相手の弱さも受け入れることが出来るし、自分を無条件で愛せるようになれば相手のそのままを愛せるようになる。40代に入ってから周りの友達の恋愛の質が変ったり、友情の在り方が変わったように感じるのは、それぞれが自分との付き合い方に変化がある証拠なのだと思っています。それはきっと、自分を自分のままにしてあげられる覚悟のようなもの。年齢を重ねると、若い頃のような過度な期待を自分に抱くことも少なくなるし、嫌な部分も仕方ないなあ、と思えるようになる。
私の場合は自分のことを本当に面倒くさい性格だと感じているので(こんな友達がいたら嫌だなーと思う笑)、付き合うのが大変だし嫌になることがあるのですが、それでもそんな自分を受け入れていくしかないな!といった半ば諦めのような境地です。溜息をつきながら、そんな自分が少し面白くて笑ってしまうような感じです。これは若い頃にはなかった感覚で、経験により深まった私なりの自分との付き合い方なのだと思います。
自分を知ること、そして受け入れること。それを自然と出来るのであれば、とても素晴らしいことです。その一方で、自分を知る努力が必要な人も、自分を愛する努力が必要な人もいる。でもそのスキルは何歳からでも高められるし、積んできた経験が助けになってくれるはずなのです。個人的には経験を重ねてきた40代って、自分を生きるための道具のようなものが揃い、自分を深めていけるとても良い時期なのではないかと思っています。
AUTHOR
井上敦子
15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。
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