セラピューティックエナジーキネシオロジーを学んだ話(2) ケースを取って、プラクティショナーに

 セラピューティックエナジーキネシオロジーを学んだ話(2) ケースを取って、プラクティショナーに
写真/野口さとこ
Saya
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2024-09-03

女性の人生の中で心身が大きく変化する”更年期”…何でも、日本女性がもっとも落ち込みやすいのは49歳だという統計もあるとか。でも、わたしは、50歳前後の複雑なはずの時期、自分の年齢をまったく気にせず、元気に過ごしてしまいました。むしろ京都に移住する前の40代半ばのほうがつらかった気がします。うまく切り抜けられたのは、京都に住んだおかげだったのかもしれない…と50代に入って数年経った今、すごく思うのです。この連載では、そんなわたしが40代、京都で見つけた「幸せの秘密」を探っていきたいと思います。

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コースは週末2日間が3ヶ月と短かったのですが、大変なのは年が明けてからでした。4~5人にそれぞれ4回ずつ施術をして、レポートを書かなくてはいけなかったのです。わたしは、普段はイージーですが、「やる」と決めたら、やり遂げたいタイプ。「せっかくそれなりの費用も払ったのだし、資格を取るぞ」と決心し、なんとかやり抜きました(その頃、オンラインサロンを主催し、継続的に関わりのある読者の方たちがいたことにも助けられました。彼女たちがケースに参加してくださったのです)。

4ケースを取り、毎日のように手技を練習したり、夫や知人をボディに使ったり、なんとか資格を取ったのが2019年の夏のこと。でも、この時点でも、実は、まだセラピストになると思っていたわけでもないのです。ただ2008年から、『エル・デジタル』の読者の方を中心に、ホロスコープ・リーディングのセッションを続けてきて、ホロスコープ・リーディングだけでは、来る方のニーズに対応できていない気がしていました。と言うのも、セッションに来る方というのは、やはり現実の世界で「今より幸せになりたい」という気持ちがあるものなのですね。でも、ホロスコープにもとづいて、こういうことをしたらいいのではないかと提案しても、忘れられてしまう可能性もある。つまり、そのときは、「そうね、そうね」と思っても、日々の忙しさに紛れて、結局何も変えないということは容易に想像できることでした。

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セラピューティックエナジーキネシオロジーは、クライエント自身が自分の足で、自分の状態を実感することができるうえ、蘭のエッセンスは記憶媒体になる。ホロスコープリーディングが絵に描いた餅にならず、より深みを増していくのではないかと思えたのです。幸い、長くライターとして、人の話を聞いてきたこと。ホロスコープリーディングによって、カウンセリングに近いことをしてきたために、目の前のクライエントの人生にとって、何が問題になっているかをまとめていくことは自然にできました。

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この2019年という年は、自分もセラピューティックエナジーキネシオロジーの資格を取る一方で、セラピストの寺山順子さんが紹介してくださった、クラシカルホメオパシー京都の授業でモニターにも参加していました。癒しの練習をしたり、癒されたりする、そんな不思議な1年だったなあと思い出します。セラピューティックエナジーキネシオロジーの施術にはベッドが要るので、そのうち場所を借りられたらいいなあという思いは胸に宿ったのですが、年が明けると2020年。世界をパンデミックの波が襲うことになるのです。

→【記事の続き】セラピューティックエナジーキネシオロジーを学んだ話(3)パンデミック後のアトリエで日々セッション、はこちらから。

文/Saya

東京生まれ。1994年、早稲田大学卒業後、編集プロダクションや出版社勤務を経て、30代初めに独立。2008年、20代で出会った占星術を活かし、『エル・デジタル』で星占いの連載をスタート。現在は、京都を拠点に執筆と畑、お茶ときものの日々。セラピューティックエナジーキネシオロジー、蘭のフラワーエッセンスのプラクティショナーとしても活動中。著書に『占星術ブックガイド〜アストロロジャーとの対話集〜』(説話社)他。
ホームページ sayanote.com
Instagram     @sayastrology

写真/野口さとこ

北海道小樽市生まれ。大学在学中にフジフォトサロン新人賞部門賞を受賞し、個展・グループ展をはじめ、出版、広告撮影などに携わる。ライフワークのひとつである“日本文化・土着における色彩” をテーマとした「地蔵が見た夢」の発表と出版を機に、アートフォトして注目され、ART KYOTOやTOKYO PHOTOなどアートフェアでも公開される。活動拠点である京都を中心にキラク写真教室を主宰。京都芸術大学非常勤講師。
ホームページ satokonoguchi.com
Instagram  @satoko.nog

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Saya

Saya

アストロロジー・ライター。東京出身、京都在住。早稲田大学卒業後、ライフスタイルの編集者を経て、アストロロジー・ライターに。「エル・デジタル」、「LEEweb」の星占いも好評。現在は、京都で夫と二人で暮らし、星を読み、畑を耕す傍ら、茶道のお稽古と着物遊びにいそしむ日々。新刊、『占星術ブックガイド〜星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集〜』(5500円/説話社)が好評発売中。



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