京都で出合い直したクラシカルホメオパシーの世界 5)世界のホメオパシー事情【イギリス編】

 京都で出合い直したクラシカルホメオパシーの世界  5)世界のホメオパシー事情【イギリス編】
写真/野口さとこ
Saya
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2025-02-12

女性の人生の中で心身が大きく変化する”更年期”…何でも、日本女性がもっとも落ち込みやすいのは49歳だという統計もあるとか。でも、わたしは、50歳前後の複雑なはずの時期、自分の年齢をまったく気にせず、元気に過ごしてしまいました。むしろ京都に移住する前の40代半ばのほうがつらかった気がします。うまく切り抜けられたのは、京都に住んだおかげだったのかもしれない…と50代に入って数年経った今、すごく思うのです。この連載では、そんなわたしが40代、京都で見つけた「幸せの秘密」を探っていきたいと思います。

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「京都で出合い直したクラシカルホメオパシーの世界」(1)〜(4)ではわたしとホメオパシーの出合いについて書かせていただきました。(5)〜(6)では世界のホメオパシー事情と日本ではどう付き合うとよいのかをお話ししていきます。

日本では一般の店舗や薬局では手に入りづらいホメオパシーですが、世界ではちょっと事情が違います。まずはイギリスから。

わたしが最近よくホメオパシーレメディを購入させていただいている「ベセスダホメオパシー」さんは、イギリス郊外にあるホメオパシー専門店。シングルレメディはもちろん、コンビネーションレメディも豊富。またレメディの希釈度(ポーテンシー)や量についても、とても細やかに対応してくださるので、安心できるお店です。日本人スタッフの光野薫さんに質問状を送り、答えていただきました。

「イギリスではホメオパシーは代替薬(オルタナティブメディスン)として指定されています。わたしどものお店は、日本人とイギリス人が共同経営者として運営しており、ECサイトは、日本人のお客さまがメインですが、それ以外にもアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどに発送しております」

ホメオパシー

Qホメオパシーは、イギリス王室と縁が深いと聞いたことがあります。

A「王室には専属のホメオパシー医師がいらして、亡きエリザベス女王などホメオパシーを愛用されていたと聞いています。医師で構成されたホメオパスの団体の会長であったピーター・フィッシャー博士は、ホメオパシー医師として、17年間、エリザベス女王に仕えておりました。以前は、ホメオパシーで大学の学位が取得可能でしたし、旧王立ロンドンホメオパシー病院が王立ロンドン統合医学病院と名称を変え、代替療法を扱った治療を提供しております」

Qイギリスではホメオパシーはどんな存在ですか。

A「たとえば、ホメオパシー原理にもとづいたアーニカクリームなどは一般の家庭ではとても身近なものです。バッチフラワーレメディやホメオパシーレメディは、普通の薬局でも販売されていますし、専門店もロンドンに大きなもので3社ございます。ネットショップや健康食品店などを含めるとかなり多いので、日本より手に入りやすいと思いますね」 

Q保険適応はされていますか。

A「国民健康保険の財政困難により、2018年以降、保険適応外となっています」

ホメオパシー

Qどんなレメディのブランドを扱われていますか。

A「ヒリオス、エインズワース、ヘール、ドクターレックウェグ、マルティンアンドプリーザンスのものがございます。エインズワースとヒリオスをメインで使っているのは、このふたつのブランドがイギリスでもっとも歴史が長く、また伝統的な製法を用い、高品質な製品を提供しているためです」

Q日本への輸入数は増えていますか。

A「はい、ホメオパシーの商品を購入される日本のお客さま、また提携クリニックの数等は年々増えています。ホメオパシーに興味をもたれる方も同様に、増えてきていると感じます」

ベセスダホメオパシー https://bethesda-homeopathy-shop.com/

→【記事の続き】京都で出合い直したクラシカルホメオパシーの世界 6)世界のホメオパシー事情【ドイツ語圏編】、はこちらから。

文/Saya

東京生まれ。1994年、早稲田大学卒業後、編集プロダクションや出版社勤務を経て、30代初めに独立。2008年、20代で出会った占星術を活かし、『エル・デジタル』で星占いの連載をスタート。現在は、京都を拠点に執筆と畑、お茶ときものの日々。セラピューティックエナジーキネシオロジー、蘭のフラワーエッセンスのプラクティショナーとしても活動中。著書に『わたしの風に乗る目覚めのレッスン〜風の時代のレジリエンス』(説話社)他。
ホームページ sayanote.com
Instagram     @sayastrology

写真/野口さとこ

北海道小樽市生まれ。大学在学中にフジフォトサロン新人賞部門賞を受賞し、個展・グループ展をはじめ、出版、広告撮影などに携わる。ライフワークのひとつである“日本文化・土着における色彩” をテーマとした「地蔵が見た夢」の発表と出版を機に、アートフォトして注目され、ART KYOTOやTOKYO PHOTOなどアートフェアでも公開される。活動拠点である京都を中心にキラク写真教室を主宰。京都芸術大学非常勤講師。
ホームページ satokonoguchi.com
Instagram  @satoko.nog

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