加工アプリ卒業を目指す41歳。ノーマルカメラに慣れるためにやった3つのこと【連載 #発酵適齢期】

 加工アプリ卒業を目指す41歳。ノーマルカメラに慣れるためにやった3つのこと【連載 #発酵適齢期】
canva
高木沙織
高木沙織
2024-07-12

28回目の『発酵適齢期』、テーマは「加工アプリ」との付き合い方です。

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こんにちは。ライターの高木沙織です。

「スマホのホーム画面に1つは…」と、言いたいところだけれど、2つか3つは余裕でダウンロードしている加工アプリ。この加工アプリ様には、自撮り写真を盛るためにずいぶんとお世話になってきました。だって、ひとたびアプリを起動すれば、インカメラに映る自分の顔には薄っすらとフィルターがかかってコンディション良好なんだから。

徹夜しようものなら10歳は見た目年齢がプラスされてしまう今の私だって、加工アプリを使えば隠し切れない疲労感はどこへやら! 「8時間寝たあとの肌ですが、なにか?」状態になれちゃう。こんなふうにかゆいところに手が届きまくりときたら、ついつい加工アプリのアイコンに指先が吸い寄せられてしまいます。

ところが、41歳と6ヶ月—。最近の私は、加工した自分の顔に満足しながらも、得も言われぬモヤモヤを感じているんです。

28回目の『発酵適齢期』、今回はこれまでとは少しだけ変わってきた加工アプリとの付き合い方について。

加工アプリと現実、私的に違和感を覚えるのは…

「スマホ向け加工アプリの好きなところは?」と、聞かれたら―。私の答えは決まっています。「肌加工機能!」と、それはもう食い気味に答えることでしょう。

なぜなら、長年…今この瞬間でさえも自分の肌に自信を持てずにいるからです。20代は繰り返しできるニキビ、30代はニキビ跡やその名残りの赤み。40代になった今は、ファンデーションが落ちてポコポコと目立つ毛穴や年々深くなっていくほうれい線、目の下のたるみ、全体的なくすみに色むらと悩みは変われど、なくなることはありません。

それが、加工アプリを使えば一発! 陶器肌なのか、はたまた卵肌なのか、もう赤ちゃん肌でもなんでもいい…トラブル知らずの美肌の自分がそこにいるんですから。でも、なんていうかこれって並行する別世界・パラレルワールドを彷彿とさせるような…。そこに存在しているかもしれない、憧れのツルスベ肌を持つもう1人の私に密かに思いを馳せます。

しかしながら、うっとりしてばかりはいられません。そんな自分の姿に、ちょっとした違和感を覚えるのはなぜなのか? 

多分、肌だけが異様に若々しいことで生じるアンバランスさがあるんでしょう。基本的に肌加工のみを施す私—つまり、顔そのものはしっかり41歳だからバランスが取れているほうが奇跡。さんざん肌!はだ!ハダ!と言ってきたけれど、顔のそこかしこに年齢を重ねたことによる悩みだってチラホラ出始めているし、もともとの造形にもコンプレックスは多々あります。

鏡を見たくないときは加工アプリを起動して顔のチェックをするし、老け見えに拍車をかける鬼門ともいうべき各種証明写真までもがナチュラルに加工される現代。夢や理想が詰まった加工済みの顔に慣れきってしまっている分、厳しい現実を突きつけてくるノーマルカメラとはどうしても距離を置きたくなってしまう。

さて、ここで慣れというワードが出てきました。慣れとは、「その状態に長く置かれたり、たびたびそれを経験したりして違和感がなくなる」という意味。

それなら加工アプリに慣れたように、ノーマルカメラへの慣れの軌道修正だってできるのでは? 隙のない、いきすぎた肌加工から卒業できるかも? だけど、いきなりの無加工は果敢なチャレンジにもほどがあります。そこで、3つの対策を取ってみました。

発酵適齢期_vol.28
ノーマルカメラ・三種の神器 Photo by Saori Takagi

まずは、LEDライトに頼ること。温かみのある電球色や明るく白っぽい昼白色、自然な温白色など、ライトの力を借りることで、肌にナチュラルなツヤ感が出るし、ちょっとは粗が隠せる! それでも厳しいときは、ノーマルカメラで撮影した写真を加工アプリの編集機能でほんのちょっとだけトーンアップ。

根本的な肌の悩みを減らすべく、食事内容の見直しも。雑穀ご飯に発酵食品、タンパク質のおかずを取り入れた和食中心にしてからは、体調も整ってきたように思います。だからといって、劇的に肌が変わったかというとそうでもないし、「私、アプリは使いませんから!」なんて高々と宣言はできないけれど、加工アプリは1つに厳選したし、「一旦、ノーマルカメラでいってみる?」と自分に問いかけては、薄目でインカメラをのぞくくらいのことはできるようになった!

慣れへの第一歩を踏み出しながらも、「実年齢より少しでもいいから若く見られたい」、それでいて「加工してるじゃん」とは思われたくない―。そんな心の葛藤をしずめてくれるアラフォー向けの腹三分目以下のナチュラルな加工アプリがもし存在するのなら、即ダウンロードする準備はできています。

ではまた、29回目で。

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高木沙織

高木沙織

ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。



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