忍び寄る「加齢で顔が伸びる問題」! 卵型といわれた顔が面長になるまで【連載 #発酵適齢期】

 忍び寄る「加齢で顔が伸びる問題」! 卵型といわれた顔が面長になるまで【連載 #発酵適齢期】
canva
高木沙織
高木沙織
2023-09-29

第15回目の『発酵適齢期』、テーマは「加齢で顔が伸びる」問題です。

広告

こんにちは。ライターの高木沙織です。

年齢を重ねると、これまで似合っていたものにある種の違和感が生じてくる――。例えばメイクやファッション、それに髪型も。それゆえに、「これが、私だ!」と言わんばかりに、かつての自分にバチッとハマっていた定番化したスタイルを貫き通すのは、ちょっと考えものです。

「それ、似合ってないよ」と、はっきりと、だけど愛情を持って(ここ大事!)指摘してくれる相手って意外と少なくて、要はそのタイミングがきたときに自分で気づかなくてはいけないってことになるから。しかし、仮に気づけたとしても、そのときにはすでに妙なチグハグさを醸し出している可能性がある…というのがアラフォー世代の私のリアルな声です。

たまには定番を逸脱して、新しい自分と出会ってみるってすごく大事なことなのかもしれません。そこで、いつもとは違う美容室の予約を取ってみると、出会いたくない自分と出会ってしまったのでした。

第15回目の『発酵適齢期』、今回のテーマは“加齢で顔が伸びる問題”です。

人は「型に当てはまると安心する」のかも

突然ですが、こんなことを思いました。人は、何かしらの型に当てはまることで安心する生き物なのかもしれないって――。

代表的なのが、血液型診断。“〇型の取扱説明書”なるものが大流行したのは10年以上前のことですが、改めて目を通してみても「へぇ」とか「そうそう、わかる」「いや、ちょっと違くない?」なんて、突っ込みを入れつつも面白かった!

最近だと、あのストレートとかウェーブとか、ナチュラルとかの骨格診断やブルべ・イエベという言葉を世に知らしめたパーソナルカラー診断なんかも、「私って、このタイプなんだ」と自分がどの型に当てはまるかの目安になりますよね。

そもそも、どうしてこの“型系”の診断が話題になるのか。その背景には、「自分が何者なのか知りたい」「知ることで、そのレールに乗っていれば間違いが減るし、安心できる」という気持ちが少なからずあるのかもしれません。何だか偉そうに言ってみたけど、私だって診断ものが嫌いなわけではないんです。

さて、話を戻しましょう。この世には、実にさまざまな型がある! その中でも今、私が「ウグッ」と心をえぐられているのが顔型です。もともとは卵型だった顔が、グーンと縦に伸びて面長へと変化を遂げたようで――。

どの顔型も、最終的には面長寄りになる?

顔型問題
Photo by Saori Takagi

あれは、行きつけではない新規の予約で足を運んだ美容室でのこと――。

私の顔を初めて見る美容師さんは、どんな雰囲気のどんな髪型が似合うと思うんだろう?という好奇心から、「これだけは、絶対に嫌!」なポイントを伝えてあとはほぼお任せ。

施術中は会話も弾んで、楽しいひとときでした。ところが――。

美容師さん:「お客様は面長さんなので、セットのときはここをこうして…」

(今、何て?)

面長さんって聞こえたような…。これには、思わずフリーズ。はじめに言っておくけど、決して面長に対して悪いイメージを抱いているわけではありません。もちろん、面長が悪いだなんてことはこれっぽっちもない! むしろ面長さんには、大人っぽい美人が多いし。ただ、これまでは卵型だと認識していた顔型が、いつの間にか面長に変わっていたことにびっくりしただけ。さらにフォローさせてもらうなら、美容師さんにも何ら罪はありません!

でも確かに、言われてみれば顔の縦幅が長くなった気がしなくもない。目の前の巨大な鏡を見れば見るほど、これまでよりも中顔面(眉下~唇までの範囲)の余白が目立っているし、こめかみの丸みも削げているような気さえしてきます。

加齢によって、脂肪が重力に勝てなくなってきたのか。または、表情筋を使う機会が減り、筋肉が運動不足になって顔全体を引き上げられなくなったのか。はたまた、マスク生活の間に自分の脳内で認識している顔と、実際の顔に誤差が生じていたのか…。短い時間にいろいろ考えたけど、そのどれかじゃなくて、どれもが複合的に絡み合っていそうです。

それともう1つ。中顔面が間延びしただけでなく、生え際が薄くなったのか後退したのか、額が縦に広くなったみたい。額から顎先までの肌色部分が増えたことで、余計にのっぺり…面長感が増しています。

だからといって、「私…顔の形まで変わったんだ、うん、そっか…」だなんて、すぐに受け入れられるわけがありません。顔の肌色面積を狭めるために、額に疑似生え際を作るシェーディングやら、頬の位置を高く見せるチークの入れ方やら、人中(鼻の下)を短く見せるメイクやらを速攻で検索。…したのはいいけど、結局は新しいものを取り入れる億劫さに負けて、いつものメイクをしている自分。

最後に…。

先に挙げたいくつかの例を参考に、顔が伸びる原理をひも解くと、もしかしたらどんな顔型であっても最終的には面長寄りになるのかもしれない…という結論に行きついた次第ですが、どうでしょうか。

それにしても、面長ってネーミングときたら。「ツラが長い」って、そのままじゃないですか。今後、面長人口が増えるのだとしたら、もっとかわいい名前に変わらないものか――。

それではまた、第16回目で。

広告

AUTHOR

高木沙織

高木沙織

ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

顔型問題