39歳という年齢が、自分の中での大きな枷になっていた。女性の40歳って、どんな年?【発酵適齢期】
年齢を重ねるのは、悪いことではない…。頭では分かっていても、着々と40代へ向かっていく自分の体と、それに追いつかない心のアンバランスさ。年齢や性別について、声を大にして発言しにくい風潮がある今だからこそ、本音で“女性”の生き方を話しませんか?
“9”がつく年は、ちょっと特別
成人年齢が、まだ20歳だったころ。ついに大人の仲間入りができるのだと、19歳から20歳になるのが待ち遠しかった。
それから、さらに10年がたち、第二次結婚ラッシュ真っただ中で迎えた29歳。
「30歳をひとつの区切りとして考える」…というのは、2023年になった今でもあまり変わっていないようだけれど、当時の私はどこか他人ごとのように思っていたのを覚えています。
というのも、その頃は、勤めていた航空会社を退社し、ライターの仕事を始めてちょうど2年目。書く仕事だけではまだまだ全然食べていけるような状況ではなくて、週5日、受付やナレーションの仕事をしながら、月20本WEB媒体用の原稿を書くという日々を送っていたのです。
朝、出社して、休憩時間にはスマホのメモ機能に原稿の下書き。帰宅してからは、疲労で重い体と、まわらない重い頭を抱えて、涙と鼻水を流しながら下書きの続きと納品までの作業をこなすこともしょっちゅう。
まわりの友人たちは、次々と結婚していきます。そのライフステージの変化を横目に、「30歳だし」「今は、仕事が優先」と、まだどこか余裕があったのかもしれません。
そして、昨年12月―。
39歳を卒業して、ついに40歳になりました。
これには、当の本人が1番衝撃を受けています。
昨今では、年齢や性別について、声を大にして発言することが難しい風潮があるのだけれど…、ここでは本音を隠さずにあえて語りたい!
30代後半~40歳になった今のリアルを―。
40歳、憧れの人物の年齢と比較して…
ここでは、私がライターという仕事に興味を持つようになった話を少し。
海外ドラマ『SEX AND THE CITY(SATC)』の主人公、キャリー・ブラッドショーにインスパイアされたのがきっかけです。
シーズン1が放送されたのは、1998年。
DVDを借りてきて、初めて『SATC』を見たのは2007年だったので、流行からはだいぶ遅れていたのだけれど、それでもニューヨークを舞台に仕事や恋、友情にひたむきに生きる登場人物たちと、そのあけっぴろげなストーリーには憧れ・共感が詰まっていました。
特に、キャリーの“コラムニスト”という仕事には、興味津々。
24~25歳で会社員としての社会人経験しかない自分にとって、自宅の窓際に置いたデスクやカフェで、自分のペースでできる仕事はとても魅力的に映ったのです。
ただ、読むことは好きだけれど、書く経験なんて学生時代の小論文テスト以来さっぱり。「こんな仕事もあるんだな」と、いうくらいだったけれど。
でも多分、その頃から「ライターになるには…」と頭のどこかで考えるようになっていたのかもしれません。
確か、あのときのキャリーは32歳。
それが、いざ自分が32歳を迎えたとき…。なんと、フリーランスライターとして、生計を立てることができるようになっていたのだから、人生わからないものです。
では、今は…?
私が知る限りでは、シーズン6のときのキャリーは38歳の設定だったはず(合ってます?)。その頃には、すでに運命の恋の相手ミスター・ビッグとも出会っていますよね。かたや私はというと、そっちのほうはさっぱり。
ドラマの中の人物の人生や年齢を、自分と比較するのはナンセンスかもしれません。ですが、40歳になったとき。ふと、将来の職業の選択肢をひとつ増やしてくれた彼女のことを思い出したのでした。
あとは、母の存在も大きいと言えます。
母は、20歳のときに私のことを産んでいるので、40歳のときには成人した娘がいたのですから。
そう考えると、40歳という年齢は、今の自分にとって決して軽いものではないのだなと、思わざるを得ないのです。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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