運気のバイオリズムはある…けれど開運アクションの末に気づいた「大事なこと」【連載 #発酵適齢期】
27回目の『発酵適齢期』。テーマは、「占い」です。
こんにちは。金の羅針盤座の高木沙織です…もとい、ライターの高木沙織です。
闇という言葉の意味を調べると、「光のささない状態」「暗いこと」とでてきます。そして、「闇落ち」とか『闇金ウシジマくん/小学館』とかが連想されるワケです。そこで、ドラマで丑嶋馨(うしじまかおる)を演じた山田孝之さんですよ。光と名の付くすべてのものを遮断するかのような漆黒の瞳…あれって役作り? 吸い込まれたら、二度と戻って来られなくなりそう。画面越しとはいえ2秒と目を合わせられないし、いろいろな意味で闇=怖いものだと思わずにはいられません。
さて、なぜいきなり闇の話なのかというと、どうやら私6年半もの長いあいだ闇の中にいたようなんです。それが2024年は闇が終わり、解放の年に突入しているというではありませんか!
もうお気づきでしょうか? 27回目の『発酵適齢期』はずばり、占いについてです。
怖いのは結果じゃなくて「結果に右往左往する自分」
冒頭にある金の羅針盤座とは、何ぞや? 実はこれ、人気占い師・ゲッターズ飯田さんによる五星三心(ごせいさんしん)占いのタイプなんです。
― 占いねぇ。
というのが、いつもの私のスタンス。こんなふうに疑りから入るくせに、次の瞬間には「へぇ―」「なるほどね」と良いこともそうでないこともまるっと信じて右往左往。
例えば、何でもない日。道端で、ワンちゃんのものと思われる排泄物を踏んだとします。「ウソでしょ?」とは思うけれど、終日にわたって引きずるほどクヨクヨはしません。それが枕詞に「ご期待に添えず申し訳ございませんが、今は運が悪いので…」がついていると、途端に「ほらね、言わんこっちゃない! 私って本当に運が悪いなぁ…きっと、このあとも悪いことが…」とメソメソするまでがワンセット。
逆に、「誠に僭越ではございますが、運が大変よろしく…」だと「これって、運が強烈に味方についたってことでしょ!」と強気の姿勢。占いの結果次第で、心の持ち方が全然違ってきます。だから、占いとはある程度の距離を置くことで心を穏やかに保ってきたつもり。
それがある日、何の気なしにYouTubeを流し見していると―。
漂着した先は、ゲッターズ飯田さんのチャンネル。2024年・辰年の開運フードは、根を伸ばすという意味でも根菜類「さつまいもが良い」なんてお話をされていたまさにそのとき。
私がむしむしっとかじっていたのは、知人からもらった干し芋でした。
― 干し芋も、さつまいもだよね?
なんて思った次の瞬間、ゲッターズ飯田さんの「干し芋も良い」のひと言に宇宙的な何かを感じ、気がついたら無料の占いサイトに飛んでいた次第であります。
すると、金の羅針盤座に当てはまる私は、2024年「6年半の闇が終わり、夢と希望が叶う年」だというじゃないですか! 才能と魅力の開花、味方が集まる、出会ってすぐの結婚も…なんて言葉が並ぶさまに次第に鼻息が荒くなってきます。けれど、当の本人はま~た占いの結果に揺さぶられて…だなんて微塵も思っていないのでした。
いい流れがやってくる!?と知って起こした開運アクション…でも結局は?
ネットで占い結果をひと通り読んだあとは、占い本もゲット。
次に起こしたのは、開運アクションの数々です。まずラッキーフード・干し芋をAmazonでまとめ買い。好物がラッキーフードだなんて、すでにツイてる。
それからイメチェンです。鎖骨下まで伸ばしていた髪を、ためらうことなくあごのラインでプツッ。短い髪はあまり似合わないとわかっていながらも、スイッチが入った開運、開運、開運!モードには抗えずボブにカット。毛先の傷んでいた部分を切ったことと、ワンランク上のトリートメントを施してもらったおかげで手入れが行き届いたさらツヤ髪を手に入れます。
ラッキーカラーがライトブルーだと知ったときは、胸の前で手の指を組み「あぁ…」と歓喜に打ち震えました。なぜって、私が1番好きな色がブルーだから。さらに、今年のトレンドカラーは爽快感のあるブルーなんですってよ、皆さん! 例に洩れずブルーの洋服とランジェリーを中心に残してクローゼットをすっきりさせると、良い状態をキープしたい気持ちと、次に欲しいものが明確になったことで、買い物欲も自然とおさまってきます。
― これはもう、完全に波がきている。
そんなことを考えながら、日比谷にあるブルーがテーマカラーのカフェ&ダイニング『THE BLUE』で青い世界に浸り、青いケーキを食べる私。はぁ~バニラムースの中にベリーのジュレ…美味しい、満たされる!
滅多に洗わないカーテンも洗濯します。部屋がパッと明るくなった気がするし、心なしか窓から入ってくる風がいつもより清々しい。
ここで重要なのが、どれも開運のためにした行動なのに、最終的には自分がご機嫌になっているってこと。ご機嫌でいると、いつもならスルーしてしまうようなちょっとしたラッキーにも意識が向いて、拾えるようになってくるから不思議です。良いことが連鎖する状態に、自分を持っていける…とでもいうのでしょうか。
もちろん、運気の上がり下がりのバイオリズムはあると思うし、占いって何だかんだ楽しい。だけど、自分をご機嫌にしてくれる何かを考えたり、行動に移したりすることで、いい流れに乗れるのならそれってすごくいいですよね。占いは、そのヒントになってくれるのではないでしょうか。
はてさて、去年までは絶賛闇の中にいた私。しかしながら、その事実を知らずに過ごしたおかげで、多少の悩みごとはありつつも、闇にフォーカスして悪いことばかりに意識を向けて過ごすことなく済みました。
やっぱり、何に・どこに意識を向けるのかってとっても大事! ちなみに私が今フォーカスしているのは、この原稿を書き終えたあとに食べようと思って楽しみにしているかりんとう饅頭です。もしかしたら、このウキウキ感が電撃結婚につながる出会いを運んでくるかもしれませんからね! そんなことで、いいんです…きっと。
ではまた、28回目で。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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