感情も体調もアップダウンする日々の中で、ポジティブでいられる理由を考えた【連載"生きる"を綴る】
ネガティブで引っ込み思案だった私を変えたもの
わたしはもともと引っ込み思案で、自他共に認める根暗な子どもでした(そのあたりの詳しいお話は、昨年インタビューしていただいた【人と違う、わたしを生きる】の記事をぜひご覧ください)。
幼少期から思春期と成長するにつれて、そんな引っ込み思案な性格も少しずつ克服してきたように思いますが、自分の中で世界がガラリと変わって窮屈だった殻を破れたのは、間違いなくピラティスとの出会いがあったから。
わたしにとってピラティスは単なる体と心のエクササイズではなく、人生をも変えてくれた"わたしらしく生きてくためのツール"。
引っ込み思案で内弁慶、ネガティブ思考だったわたしが、誰かにポジティブだと言われるようになった原点です。
長い年月と膨大なお金を費やし、ピラティスを学び、愉しみ、仕事にしてきました。ですが、病気を発症したことによって自分自身の学びも仕事としての活動も継続することが難しいのが現状です。
先が見えない中、「インストラクターとして現場に立てないのなら、いっそのことやめてしまおうか」とも考えたのですが、今の時代ならば現場に立てなくてもこれまで培った経験を活かせる方法や活動があるのでは?と、そこから新しい働きかたを模索し始めました。
よく、運動は《運を動かす》と言われますが、まさにこの言葉通り、わたしはピラティスと出会って運が動き、今ここにいます。
運動というと激しく体を動かすものやスポーツを想像するかと思いますが、わたしが思う運動とは日常動作。生活に溶け込んだ日常的に行う動きで、いかに日々の中で運動量を増やすことができるかが大切なのではと考えています。
病気の症状と副作用の症状により、満足に体を動かすことは出来ないけれど、体を動かすことで運を動かせると信じているわたしにとって、やらない理由はひとつもありません。
今日から久しぶりにピラティスを再開します。
そして、迷っていた諦めていたインストラクターとしての活動ですが、もう迷わず復帰に向けて動き出すことをここに宣言します。
一歳でも長く生きたい。
家族や友人とも一日でも長く笑いあいたい。
治療をしながら生きるわたしの心からの願いであり心の叫びです。
これまで運動するチャンスがなかったという方にこそ、ぜひわたしと一緒に生活に溶け込む運動をやりましょう。
次回はわたしが実際に行っている運動をご紹介したいと思いますので、楽しみにしていてください。
AUTHOR
宮井典子
SLE Activistとして活動。37歳のときに膠原病予備軍と診断される。38歳で結婚し、39歳で妊娠、出産。産後4カ月で仕事復帰し、ピラティスのインストラクターとして精力的に活動。46歳のときにSLE、シェーグレン症候群を発症。現在は、誰もが生きやすい社会を目指してSNSを中心に当事者の声を発信。
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