「高校時代、母の死がトラウマに」放棄していた自己愛を取り戻した理由

 「高校時代、母の死がトラウマに」放棄していた自己愛を取り戻した理由
Gabby Wood
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大学2年生の時、誰かにホットヨガを勧められました。私だけではないと思いますが、ホットヨガに足を踏み入れるのは躊躇していました。大学のスポーツジムでヨガをしたことはあったものの、37度もの高温の環境でヨガをするなんで無茶なことだと思いました。しかし、この不安や不快感の克服は、私のヨガ人生に大きな影響を与えました。25ドル支払うこと以外、特に失うものもないので、思い切って新しい生徒向けのクラスパッケージに登録することを決意しました。

ニューヨークの典型的な2月の寒い朝、ホットヨガ初日を迎えました。太陽の光とともに目覚め、車の窓ガラスの氷を払い、氷で滑りやすく危険な道を運転してなんとかスタジオに着きました。マットの上に立つと、そわそわして首に流れ落ちる汗を拭き、これから一時間もこの暑さの中で他のクラスメートはどうやってあんな穏やかな表情を保てるのだろうかと疑問に思いました。

私は授業中ずっと不快感と戦い続けていました。汗がダラダラ流れ続けて服が体に付くのが嫌で仕方がありませんでした。ポーズがうまく取れず、瞑想にも集中できません。自分自身にイライラしてしょうがないのでとにかく早く終わって欲しかったのです。やがて「間違った、こんなの自分には合わない」と思い始めました。

授業はシャバーサナで終わりました。ついに休める、と思いました。疲れ果てた時に得た安心感は私にとって目から鱗でした。母が亡くなって以来初めて、本当に自分の体を意識することができたのです。体中を流れる感覚を感じました。自分の体の中に自分が存在しているということに驚きを覚えました。その日にマットに足を踏み入れたことは、私が自分自身に与えた最大の課題の1つでした。

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by Natalya Malarczuk
Translated by Hanae Yamaguchi



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