自己否定に陥るダイエットと自分を愛するダイエットの違いとは|女優・藤井美穂のボディポジティブ論

 自己否定に陥るダイエットと自分を愛するダイエットの違いとは|女優・藤井美穂のボディポジティブ論
Miho Fujii
藤井美穂
藤井美穂
2020-06-27

アメリカで女優やプラスサイズモデルとして活動する藤井美穂さん。日本では自分を否定し続けていた彼女が、英語も話せぬまま飛び込んだ街で出会ったのが「ボディポジティブ」という考えでした。この連載では、藤井美穂さんがアメリカ生活を通して学んだボディポジティブ精神とそこから得た自身と周囲の変化などを伝えます。

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ダイエットやボディメイクは"ボディポジティブの敵"じゃない

私はボディポジティブ、どんな体でも愛せることを教えていますが、ダイエットやボディメイクには否定的ではありません。では今回は自分を大切にしながらさらに綺麗な自分を目指すためにはどうしたらいいのか書きたいと思います。

まずダイエットする前に現在の自分の美しさを知っておいて欲しいです。決して今の自分が嫌いだからダイエットしたいと思って欲しくないのです。ネガティブな気持ちからダイエットを始めるとそれが摂食障害の引き金になってしまうこともあるからです。

今の自分のダメなところにフォーカスしてダイエットを始めるのではなく、理想の自分を思い描いてそれをモチベーションにダイエットをしましょう。そしてその理想の自分になってどんなことがしたいか想像してみましょう。あの服を着てみたい、こんなところに行きたい、新しいことを始めたい。そこで生まれるワクワクこそがボディポジティブと自分磨きの間にあるスイートスポットです。

そして今の自分の好きなところも考えてみましょう。鏡の前に立って自分が綺麗に見える服とメイクとポーズで立ってみましょう。モデルさんみたいに。そこでパーフェクトなポーズで立つあなたもあなたです。だから自分って意外とイケてるなって思っていいんです。でもさらに美しくなりたいあなたはカッコイイです。そこからスタートしましょう。

「自分を愛するダイエット」で大事にしたいことは

ダイエットの方法で大切なことは

•短期でやろうと思わない

•できれば生活習慣として続けられるものにする

•体重などの数字に振り回され過ぎない

ことです。

短期で結果を出そうとするものはリバウンドしやすく、それを繰り返すことは体にも心にも大きな負荷がかかります。人間はすぐに変わることができないもの。それが普通なので半年から1年くらいをかけてゆっくり計画するのがいいでしょう。無理をすると続かないですから、続けられることを念頭に置き、もしももっと負荷をかけたトレーニングや食生活をしたいなら徐々に慣らしていくようにしましょう。

私は個人的には食べ物を置き換えたり、抜いたりするダイエットはリバウンドしやすく、あまり良くないと思っています。置き換えたり、抜いたりするのではなく、量やバランスを変えるのが続けるためにも良いと思います。

また生活習慣にできるものをすると書きましたが、長期スパンで行うものですから、生活習慣にできるような無理をしなくてよいものがいいでしょう。かつダイエットはやめたら元に戻ってしまうというのは大前提ですから、その後の人生もその生活習慣を送っていけるようなものにするのが良いでしょう。

かつ数字に振り回されるのもダイエットのストレスの原因になります。体重だけでは人の中身は判断できません。体重は一つの指標とはなるものですが、それだけにフォーカスを置かないようにしましょう。体重よりも毎日全身写真を撮ってそれで変化を見るのがおすすめです。写真と共に日記として記録をつけられるアプリ等を使うとよいですね。変化していることはモチベーションになります。

自分のことを愛しながら、さらに自分を良くする努力もできる。心も体も幸せでいられるような生活を送れるのが理想だと私は考えています。

ライター/藤井美穂
女優、コメディアン、プラスサイズモデル。 ハリウッドで国際派女優を目指し奮闘中。その傍ら、プラスサイズモデルとして、インスタグラムでインフルエンサー活動も行っている。インスタグラムは現在7万人のフォロワーが、twitterには2万人のフォロワーがいる。

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