"痩せていれば幸せ"なのか?女優・藤井美穂を自由にした「ボディポジティブ」とは

Miho Fujii

"痩せていれば幸せ"なのか?女優・藤井美穂を自由にした「ボディポジティブ」とは

藤井美穂
藤井美穂
2020-05-06

コンプレックスを武器に変えて、アメリカでたくましく生きる女性がいます。女優やプラスサイズモデルとして活動する藤井美穂さん。日本では自分を否定し続けていた彼女が、英語も話せぬまま飛び込んだ街で出会ったのが「ボディポジティブ」という考えでした。この連載では、藤井美穂さんがアメリカ生活を通して学んだボディポジティブ精神とそこから得た自身と周囲の変化などを伝えます。

"私の理想"が私を不自由にする

ボディポジティブを実行しようとするときに壁になってしまうのが「私の理想」です。

私が日本にいたときは、細くて折れそうなお人形みたいな女の子になるのが理想でした。しかし筋肉質な私は、筋肉を削ぎ落とさない限り絶対なれない"細くて折れそうな"体を想像しては、そうでない自分を責める日々でした。または昔の痩せていた自分を思い返しては、自分のそれまでの人生を責めたりしていました。

ツイッターで私の昔の写真を見た人から「痩せていたことがあって羨ましい」と言われたことがあります。私はそう言われたことが複雑でした。日本でその言葉を聞いたら褒め言葉のように捉えられたはずでしたが、私は今の自分が否定されているように感じてしまいました。

私はいつも最新バージョンの私が一番美しいと思っています。メイクの仕方や、服のセンスや、自分らしさが人生で最も磨かれていて、"今の私"がこれまででも最高に違いないのです。

思い起こせば、高校の頃の私は今の私と違って、痩せていない自分を疎ましく思って苦しんでいました。

今より痩せていましたが、今より幸せでもなかったし、自分のことを綺麗とも思えていませんでした。それを踏まえると、やっぱり今の私がベストバージョンだと思えます。

昔の私の「痩せていた頃」を羨ましいと思ってしまう気持ちはわかります。ですが、当時の私は辛い思いを抱えて生きていました。この事実を知っても、その方は羨ましいと思えるのかな?とも考えました。

つまり、なにがその人にとって良いことなのか、悪いことなのかわからない以上、他人が勝手にその人のベストを決めてはいけないなと思ったのです。

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