誰も信じられない!妄想性パーソナリティタイプの恋愛傾向は
妄想性パーソナリティタイプの恋愛傾向は?
妄想性の人は、人を信用できないということが前提にあるので、基本的には恋愛などの親密な関係になるのはなかなか難しいと言えるでしょう。しかし、そんな中でも恋する時はあり、そのパターンは2種類あると言われます。
1つめは、自分が支配でき、自分の思い通りになりそうな人。ねちっこい押しの強さや粘り強さ、計画的な行動力によって恋愛をものにします。
2つめは、親身になってくれた人や優しく接してくれた人。しかしこれも相手が恋愛として好意を示してくれているわけではない場合も多いのですが、このタイプの人は「相手は自分のことが好きなんだと」思い込んで、求愛行動に一直線。ということも。
このタイプの人、どう対応する?
もしこのタイプの人を好きになった時は、少しずつ心の距離を縮めていくことです。疑り深く心を硬く閉ざしている面と、好意を向けられると「自分のことが好きなんだ。」という思い込みに走りやすいという面があるため、急激に距離を縮めようとすると関係がギクシャクしたり、過度に依存してきたりとうまくいかない場合もあります。
また、このタイプの人は独自のルールやこだわりを持っていたり、秘密や隠し事に対して不安が高まるという面もあります。その背景には、「自分は愛してもらえない存在なのではないか。」「裏切られてしまうのではないか。」というネガティブな感情があるのです。なので、相手を否定したり、こそこそとした言動や行動を取ると、攻撃されたり、一気に心のシャッターを下ろしてしまうという可能性もあるのでご注意を。
今回は妄想性パーソナリティタイプについてお伝えしました。もし自分に当てはまる場合は、【人のすべてを支配できないと理解する】【傷つけられたことだけでなく、良くしてもらったことにも目を向ける】と良いでしょう。好きになった相手がこのタイプである場合に必要なことは、【相手に不信感を与える言動や行動は避けること】【少しずつ距離を縮めていくこと】かもしれません。
次回は、【恋愛病】シリーズのまとめとして、恋愛病に悩む私たちがどうしたら幸せな恋愛ができるのかについて考察したいと思います。
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
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