空気を読むのが苦手...アスペルガーパーソナリティタイプの恋愛傾向は

空気を読むのが苦手...アスペルガーパーソナリティタイプの恋愛傾向は
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南 舞
南 舞
2019-08-09

どんな時代でも私たちの心をもてあそぶ【恋愛】。幸せになりたいと願うのに、なかなか幸せな恋愛が訪れないと嘆くあなたへ。臨床心理士でもある筆者が、幸せな恋愛をするための見極め方を数回に渡ってお伝えしていきます。

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前回の記事では、演技性パーソナリティタイプについてお伝えしました。自分に当てはまる場合は、【外からの刺激から少し距離を置く】【内側にある感性を磨いていくようなことをする】と良いということ、好きになった相手がこのタイプである場合には、【相手を讃えること】【出会った頃の新鮮さを保てるよう意識すること】が大切とお伝えしました。

今回はシリーズの8回目、アスペルガーパーソナリティタイプについてお伝えします。

アスペルガーパーソナリティタイプとは?

まずはチェックしてみましょう!

□自分一人で行動する方が合っている。

□変わり者、あるいはユニークだねと言われることが多い。

□興味のある領域にはとことん興味がある。

□他人がどう思おうと気にしない。

□特定の物事にこだわりが強い。

チェックが半分以上あったあなたは、もしかしたらアスペルガーパーソナリティタイプの傾向が高いかも。アスペルガーパーソナリティタイプとはどんな性格なのでしょうか。

意思疎通がしづらい

いわゆる“アスペルガー症候群‘’と診断される人たちと同様に、このタイプの人たちも人とのコミュニケーションが苦手な人たちが多いです。共感性の発達が乏しいために、相手の気持ちがわかりづらく、マニュアル的な対応をすることで、自分のボロが出るのを防ごうとします。言葉のキャッチボールができない、相手の意図を読み損ねてよくわからない回答をすることが多いです。

空気を読むのが苦手

このタイプの人たちは、周りの空気を読むのが難しいと言われます。“白か黒か”“0か100か”など、はっきりしたものは分かるけれど、グレーゾーンなど微妙な空気を読むことが必要なことは難しいのです。言葉や文字をそれ通りに受け取り、冗談やユーモアが通じにくいので、もどかしく思ったり、「どうして空気が読めないの?」と少し怒りを感じることもありますが、反対に思っていることが行動や言動に出やすいので、裏表がなく、安心して付き合えるタイプとも言えるでしょう。

興味があることに集中したい

このタイプの人は、とにかく興味のあることだけに集中していたいのが特徴的。そして、関心を寄せているのは人よりも物であることの方が多いようです。なので、恋愛相手と考えると寂しい時もあるかもしれません。しかし、1つのことに集中する力はズバ抜けていて、大きな成功を収める可能性も高く、結婚相手には向いているかもしれません。

どんな環境で育ってきたの?

アスペルガーパーソナリティタイプの人の性格は、遺伝がベースにあると言われますが、育ってきた環境によって、その特徴に強弱が出ると言われます。その違いは人とどれくらい関わってきたか。一人で過ごす時間が長かったり、人と関わる時間が少なく育つと、この傾向は強くなります。感情面が安定して育ってきた人は、比較的社会適応でき、専門分野で活躍することも。不安が強い人もいて、そういった場合は不適応を起こし、ひきこもりになるといったケースもあります。

アスペルガーパーソナリティタイプの恋愛傾向は?

このタイプの人は、「これ!」と思ったものに没頭する傾向があります。そしてそれと同じように、自分が興味関心を示してくれる人に対しても心を許しやすいと言われます。自分の関心のある物事を語るということは、このタイプの人にとっては肉体関係以上に快感を得られるものなのです。

また、相手の裏の言動や行動を読むことが苦手で、人の気持ちが分かりにくいところがあるので、余計なことを言ってしまったり、感謝の気持ちを述べないことで相手を傷つけてしまうことも。

このタイプの人、どう対応する?

もしこのタイプの人を好きになった時は、【良きサポーター・マネージャー役になることを心がけること】です。このタイプの人は優れている部分は優れているけれど、苦手な事も沢山あります。そうした苦手さの部分をあなたがカバーしてあげるような関係性ができると長く続いていくでしょう。

しかし、このタイプは共感性が乏しいので、サポートしていても感謝されない事も多く、寂しさやストレスを感じる事もあると思います。そんな時は、具体的な言葉で「こうしてほしい!」と伝えましょう。少し抵抗があるかもしれませんが、このタイプの人にははっきり言うくらいでちょうどよいのです。

今回はアスペルガーパーソナリティタイプについてお伝えしました。もし自分に当てはまる場合は、【自分のことばかりでなく相手の関心にも目を向けるようにする】【相手に感謝の気持ちを意識して伝える】と良いでしょう。好きになった相手がこのタイプである場合に必要なことは、【サポーター役に徹して行く】【相手の関心のあることに興味を示して応援していく】ことかもしれません。

次回は、“誰も信じられない”妄想性パーソナリティタイプについてお伝えしたいと思います。

ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。

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