「ずっとゲイだと言えなかった」同性愛嫌悪の中で育った彼が見つけた心の平和とは

 「ずっとゲイだと言えなかった」同性愛嫌悪の中で育った彼が見つけた心の平和とは
Trenton Jones
広告

ヨガが心の自由を得るきっかけをくれた

15年後、私はコロラドスプリングスに戻り、マッサージセラピストになるためのトレーニングを受けながら、一生涯、ヨガを教えていきたいと考えていました。世界中で成功した後、私は家族からの無条件の愛と受け入れを手に入れる二度目のチャンスを得られると感じました。

私のヨガクラスは勢いを増し、やがて婚約者となる男性であるエネルギーヒーラーに出会いました。しかし、両親は私たちの苦い過去について話そうとはしませんでした。ヨガティーチャーとして私は、自分にとって初めてのヨガティーチャーの志を継ぎました。彼は人々を真実の姿へと導く努力をしていました。この仕事を通して、私は自分の故郷を去った時から変わらない自分のアイデンティティをまだ心の奥底に閉じ込めたままであるという真実に向き合わなければいけないということを認識しました。輝かしい自分を手に入れるために親との縁を切り、もう一度私は自由の身になる必要がありました。それはとても難しいことではありましたが、力を与えることでもありました。私は喜びにあふれた真の暮らしを手に入れたかったのです。

今日、私とパートナーは、フロリダ州セントピーターズバーグに暮らし、自由とは何かを探求し続けています。私たちは、過去のトラウマから完全に回復するための時間と空間を確保するために、他人を癒す仕事から退きました。ビーチの近くでゆっくりとしたライフスタイルを楽しんで、絵を描いたり、彫刻をしたり、デッサンをしたり、文章を書いたり、料理やダンスを楽しんだり、とにかく頭に思い浮かんだことをなんでも楽しんでいます。彼と一緒にいれば、相乗効果で自分史上最高の状態になれるのです。

ここ最近、ステレオタイプの意見や被害妄想から解放されて、新たな生き方を模索したいとヨガのワークに取り組む数多くの人々に出会います。彼らはひどい行動のきっかけとなる会話に耳を傾け、一旦受け止め、相手への理解を示そうと努力しています。

いじめや攻撃的な言葉に耐え続けた日々は過ぎ去った過去です。もしくは、私はそういったことにすっかり鈍感になったのかもしれません。私はこれまで全ての人に対する深い愛情や思いやりを育んできました。多くの人が社会の期待に応えようと頑張りすぎて道に迷い、自由に感情を表現したり、真の姿で生きたりすることができないところまで自分たちを追い詰めていることを私は知っています。私がどこから始まり、そして今どこにいるのかを考えると、自然と私は変わっていきました。今日、私は自分自身として自分を表現し、人と出会い、交わり、自分を強く生きる自由を持っています。ヨガが答えを与えたのではありません。ヨガは自分の中に答えを探求するきっかけを与え、導いてくれたのです。

教えてくれたのは…ベニー・ジェームスさん
ベニー・ジェームスさんは、フロリダ州セントピーターズバーグ在住のヨガティーチャー、マッサージセラピスト、そしてインスピレーションスピーカーであり、代替ウェルネス会社「マハ・マウンテン」の創設者。彼の使命は、人々が自らの内なる強さを見つけ、愛すべき人生を手に入れる手助けをすること。

ヨガジャーナルアメリカ版/「He Grew Up in a Queerphobic Community. Here's How Yoga Helped Him Find Peace

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告
  • 4
  • /
  • 4

by BENNY JAMES
Translated by Hanae Yamaguchi



RELATED関連記事