あるヨガセラピストが語ったトラウマに関する真実

Shekenia Mann

あるヨガセラピストが語ったトラウマに関する真実

ヨガセラピストであり、心理療法士でもあるゲイル・パーカー博士は、リストラティブ(心身回復)のプラクティス(練習)を革新的な方法で実践し、人種差別による心の傷が癒えるよう人々の手助けをしています。

ヨガジャーナル(以降YJ):ご自身の仕事について簡単にご説明いただけますか?

ゲイル・パーカー(以降GP):私は心理学者、認定ヨガセラピスト、ヨガセラピストの指導者です。私はヨガを生涯に渡って実践し続けています。現在は50歳です。40年間に及ぶ心理療法士としての経験を通じ、感情のバランスを強化し、包括的に健康とウェルビーイングに整える方法として、早くから心理学とヨガと瞑想の組み合わせを積極的に行ってまいりました。

4年前に心理療法士としての仕事を辞め、ヨガの健康回復に効果的な側面に集中できるようになりました。特に、リストラティブヨガと瞑想をどのように実生活に取り入れるべきか、また人種的また民族的ストレスやトラウマと上手に付き合うためのセルフケアプラクティスをどのように指導すべきかについて重点を置いています。

また、国内で唯一、病院が運営するヨガセラピースクールであるロイヤルオーク(ミシガン州)にあるボーモント・ヨガセラピースクールで、ストレスを軽減し、精神的トラウマを癒すためのマインドボディ・ストラテジーを指導しています。

ヨガセラピーは、ヨガの古代哲学の教えに基づいたセラピーの一種であり、セルフケア方法としてヨガポーズ・呼吸運動・瞑想を取り入れ、心身の健康とウェルビーイングを改善します。

YJ:人種によるトラウマに対してどのようにこのワークを活かしているのでしょうか?

GP:民族的また人種的ストレスやトラウマは実際に起こった、もしくは感じた差別の経験、危害や怪我の脅威、また屈辱的で恥ずかしい出来事などによって引き起こされます。また他人に対する人種差別被害を直接目撃したり、見聞きしたりしても起こる問題です。

ストレスとトラウマというのは体内に蓄積されます。それらの効果的なケアは何か体を動かすことに没頭することです。リストラティブヨガは、体に負担を与えることのないヨガの形態の一種で、受動的なプロセスです。副交感神経系を刺激することにより、リラクゼーション反応を呼び起こします。細胞組織の炎症を緩和するだけでなく、苛立った感情も和らげます。迷走神経の調子を整え、恒常性(ホメオスタシス)や回復力を高め、ストレスやトラウマからの回復を助けます。

民族および人種に基づいたリストラティブヨガを行うと人々は脆弱性の中に存在する安全性を体験できます。リストラティブヨガは、人種によるストレスを現在感じている人、蓄積したストレスを抱えている人、継続的にストレスを感じている人のための新しい学習方法です。

YJ:私たちの読者(ヨガの指導者や生徒たち)に考えて欲しいことは何でしょうか?

GP:もしあなたがこれまで直接的に人種差別的な経験を受けたことがなかったとしても、私たちは人間家族の一員として、仲間の一人に何らかの影響が及ぶと、それが私たち全員に影響することを知っています。

皆それぞれ民族的、人種的、文化的にアイデンティティ(独自性)を持っているにも関わらず、人種で区別する世界で生きるということは、有色人種が抱える日常的なストレスやトラウマから、人種的ストレスがほとんどない状況下でも自己防衛を引き起こしてしまう白人の脆弱性に至るまで、様々な影響があります。

ヨガコミュニティは人種的そして民族的に多様化しており、ヨガをしている時の会話やその前後での会話に関しても、変化し続ける人口構成を考慮する必要があります。民族性と人種について沈黙の文化を続けることは、そういった多様性の広がりを不可能にします。身近な話題として人種と民族について話し合わなければなりません。人種や民族について話すということは、私たち一人一人がお互いの個人的なストーリーを共有することであり、ヨガはこうした会話をするのに理想的だと思います。

教えてくれたのは…ゲイル・パーカーさん
ゲイル・パーカーさんは心理療法士、認定ヨガセラピスト、ヨガセラピストの指導者でもある。50年間ヨガを実践し続けている。40年間に及ぶ心理療法士としての経験を通じ、感情のバランスを強化し、包括的に健康とウェルビーイングに整える方法として、早くから心理学とヨガと瞑想の組み合わせを積極的に行ってきた。

ヨガジャーナルアメリカ版/「A Yoga Therapist Shares The Truth About Trauma

Translated by Hanae Yamaguchi

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