ヨガで依存症治療!悪習慣を断ち行動習慣を変えるための「クンダリーニヨガ」とは
ストレスを解放し、過去の感情を浄化する瞑想法
足をクロスした楽な姿勢で座る。手の指先を合わせ、親指は胸の中心の方へ、他の指と手を上に向けて円錐の形にする。鼻先を見ながら5秒間息を吸い、5秒間止め、5秒間吐く。これを11分間続けた後リラックスする。呼吸が不安定だったり浅かったりしたら、それは体に必要なものが満たされていないと知らせるサインだ。この瞑想は、安定した呼吸のリズムをつくり、体やマインドをストレスや習慣化した在り方から解放する。
ポーズモデルのキア・ミラーは、トミー・ローゼンのパートナーであり、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ、クンダリーニヨガの認定指導者。自身が考案した呼吸、動き、ストレッチ、瞑想、チャンティング、リラクセーションの持つ効力を統合したヨガは、Radiant Body Yoga と呼ばれている。(ヨギ・バジャンのクリヤは、Nirvair Singh Khalsa による『The Art, Science, & Application ofKundalini Yoga』 に記載されたものによる)
40日間のクンダリーニヨガで、誘惑やマイナス思考を取り払う
悪習慣を断つ強さを見いだすための最もパワフルなクンダリーニのクリヤ、つまりシークエンスのひとつは、13のポーズで構成される腹部を鍛えるアドバンスのクリヤだ。こういった動きと呼吸法の組み合わせは、高い効果をもたらすコアのトレーニングにもなる。より深い次元では、このシークエンスは、変化と力を生み出す意志力の源となる、へそ部分のエネルギーセンター、第三チャクラを活性化する。このエネルギーの集まる渦が活動し、バランスがもたらされると、地に足のついた感覚が得られ、心地よさを自分の外に求めようとする気持ちが静まってくる。
今回紹介するプラクティスをこれから毎日40日間(クンダリーニヨガで行動パターンを新しく書き換えるのに必要だと考えられている期間)行ってみよう。これは朝、1日が始まる前に行うのがベストだ。このクリヤを新しい習慣にすると、依存行為の背後にしばしば見られるマイナス思考、自己への疑い、優柔不断、憤りなどが次第に消え、それが満足感、充足感、自由、どんな変化を望み決意をしたとしても、それを守り続けようとする強さへと変わるのに気づくだろう。
最初にオング ナモ グル デヴ ナモ(内なる神聖で創造的な意識に挨拶します、内なる師に挨拶します)というクンダリーニヨガのアディ・マントラを3回唱えてから始めよう。まずは必要なときに休みを入れながらゆっくりと行い、徐々にポーズで求められている回数まで増やしていくようにしよう。目は閉じておき、眉間にあるチャクラ、エネルギーセンターである第三の目に集中する。息を吸うときにサット(真実)、吐くときにナム(名)と心の中で繰り返し唱えて集中を高めよう。ポーズを行った後には必ず最低でも30秒から60秒間の休みを入れるようにする。
1.交互に足を上げるポーズ
仰向けに横になる。息をゆっくりと吸いながら、下腹部をひっこめ、つま先を天井のほうへと伸ばして左脚を90度に上げる。息をゆっくりと吐きながら下げる。腰をサポートしたいときには、手を骨盤の下に入れるようにする。脚を左右交互に替えながら3分間続ける。このポーズで、へその部分のエネルギーが活気づき始める。
2.クロス・クロール
横になったまま脚をまっすぐ伸ばし、腕は体側に置く。息を吸い、右腕を頭の上へ伸ばしながら、左膝を曲げて胸へ持っていく。息を吐き、右腕と左足を下ろして床に戻し、左膝を伸ばす。長く深い呼吸をしながら左右交互に3分間この動きを続ける。へその部分に意識を集中すると、第三チャクラ周辺にエネルギーを集めやすい。
3.下向きの犬のポーズのバリエーション
両手の親指を合わせ、その他の指を少し外側に開いた下向きの犬のポーズのバリエーションポーズに入る(肩を怪我している場合は手を肩幅に開く)。足は腰幅に開いておく。コアの筋肉を働かせて骨盤を引き上げ、後方へ移動して肩にかかる負荷をとる。長く深い呼吸を3分間続ける。
本質的には逆転ポーズであるこのポーズは、エネルギーを脳のほうへと流す。
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