うつの治療にヨガが有効?心の闇にアプローチするヨガのパワーとは|米国の研究より

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うつの治療にヨガが有効?心の闇にアプローチするヨガのパワーとは|米国の研究より

うつ病が引き起こす執拗な心の闇の治療に、ヨガがもたらしうる効果が注目されている。アメリカの研究者による見解と調査結果についてご紹介しよう。

ブラウン大学の心理学者、リサ・ユバラッカーは、気づきの瞑想について学び、実践するようになった後、うつ病のための療法としてヨガを研究することに関心を持つようになった。黙って考え続ける傾向に陥りやすいうつ病の人には、座って行う瞑想は難しいのではないかとユバラッカーは考えた。「体を動かすヨガなら、入っていきやすいのではないかと思ったの」と彼女は言う。「ヨガは、将来を心配したり、過去を悔やんだりするのではなく、意識を向けていく別の対象を与えてくれる。自分の意識を、どこか別のところに集中するきっかけになるものなのよ」。2007年には、UCLA の研究者たちによって、慢性的なうつ状態にあり、抗うつ剤が部分的にしか効かないという人に、ヨガがどのような効果をもたらのすかを調べる小規模な調査が行われた。患者たちが8週間、週3回のアイアンガーヨガを行ったところ、不安感、うつ状態は、ともに大きく軽減したと報告されている。現在、ユバラッカーは、ヨガの効能について、さらにはっきりとした結果を出すべく、より規模の大きい治験を進めているところだ。

ものごとを前向きに考えられるように

科学者たちは、近年に開発されたMRI のようなテクノロジーを用いることで、アーサナや瞑想などのヨガのプラクティスが、どのように脳に影響を与えるのかを覗き見ることができる。「瞑想中の脳に何が起きているのかについては、以前よりずっと多くのことが分かってきています」とカルサは言う。「長い期間にわたって瞑想を実践している人は、ものごとに反発したり、感情を爆発させたりすることが減る。そこで、脳の構造が変化したことに気づき、それまでのように苦しまなくなるんです」。

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ウィスコンシン大学の科学者たちは、瞑想によって、前向きな気分や穏やかさ、気持ちを立て直す力などと結びついている、前頭前皮質の左側の部分の活動が活発になることを明らかにした。つまり、定期的な瞑想が助けとなって日々の生活がずっと楽になり、より大きな幸せを感じながら、人生の浮き沈みを乗り越えていことができるのだ。

Text by Katherine Griffin
Translation by Yuko Altwasser
yoga Journal日本版Vol.32掲載

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