アーサナとは
asana

サンスクリット語の「asana」には「座る」という意味がある。もとはその瞑想の為の坐り方、「坐法」のことを指した。

ヨガの語源には結ぶという意味があり、本来のヨガの目的は「神と自己を結ぶ」という悟りの境地で、この境地に至るためには、心の働きを抑え、自分の狭いものの見方を手放し、広く深く世界を観ていく瞑想行法が必須である。心を落ち着かせ瞑想ができる為には、背骨がまっすぐに伸び、肩や首や背中や腰等に余分な緊張や凝りがない状態、しっかりとして安定した姿勢が必要である。その為のいくつかの坐り方の方法が、「〇〇アーサナ」として伝えられてきた。

約2500年前、釈尊(ブッダ)の時代頃は、結跏趺坐(パドマアーサナ)、半跏趺坐、安楽座(スカアーサナ)、合蹠坐(バッダコーナアーサナ)、正坐(ヴァジラアーサナ)など数種類しかなかったと考えられている。 しかし、普通の人が結跏趺坐の様な坐法を組もうとすると、その身体の固さの為にかなり困難な姿勢となり、心穏やかに座るどころではなく、その坐法ができる為に身体を柔軟にし、筋肉のバランスを良くし、まっすぐな背骨で快適な姿勢を創りだす為に、様々な体操に見えるポーズとしてのアーサナが生み出されていきた。

現在ヨガのポーズとして捉えている、多くの種類のアーサナは、13世紀頃に出現したゴラクシャナータという聖者(ハタヨガの開祖といわれている)から始まって、その頃から急激に増えて来たと考えられている。16〜17世紀の頃、その影響を受けたスヴァートマーラーマによって編纂された、「ハタヨガプラディーピカ」では、84のアーサナが掲載されている。

その他の呼び名

アサナ

asana

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