ニュージーランド北部ヨガガイド:大自然を感じるヨガロードトリップをしよう!
ニュージーランドでは独自のユニークなヨガのバイブレーションが育ってきたという。「ここでヨガというと、経験を積むことを指します。どんなウェアを着ているかはあまり重要ではありません。気にかける人もいるけれど、少数派です。ヨギはリアルなヒッピーとして考えられます」
数日間ファームの農産物を堪能、マンガファイの美しいビーチを探索した後は、Kawai Purapura へ移動。ここオークランドのリトリートセンターは、さまざまなリトリートやワークショップ、ティーチャートレーニング、ヨガイベントを主催する。ウーファー(農業体験と交流のNGOウーフにおいて、手伝いをする側の人々)や、一般ゲストにも宿泊を提供している。日常の喧騒から離れ、ひっそりと佇むリトリートセンターには、美しい畑、熱帯雨林の小径、大迫力の山々をバックにしたプールがある。コミュニティはファミリー向けかつ大多数の人に開かれ、雰囲気のよいシャーラのひとつでは、毎日ヨガのクラスが開催される。参加するもよし、プライベートスペースで自分のプラクティスを追求するもよし。
次に訪れたのは、ワイへキ島だ。市内からフェリーに飛び乗れば、40分後にはヨギのパラダイスに到着。着いたとたんになんだか肩の荷が下りた気がした。ワイヘキ島はおなじみのトロピカルな雰囲気で、一瞬、家族旅行を思い出す。海の風の匂いが刈り取られたばかりの草の香りと合わさって、子どもの頃へタイムスリップ。ノスタルジアの波が心配事を運び去ってくれる。
地元のヨガティーチャーで、次の宿泊所Simply B Yurtsの共同オーナー、メラニー・バーデットが車で迎えに来てくれる。ここで次の2日間、私は至福の状態で過ごすこととなる。メラニーはここで夫とシンプルライフの実現に取り組んでおり、ワイヘキに移住してきたとき、土地を1ブロック購入して3つのパオと家を建てたそうだ。3つのパオのうち2つはビジターの宿泊施設、残りの1つはヨガのスペースになっている。Simply Bの哲学は、ただあること、静けさ、ヨガプラクティス、この瞬間に必要なものを探求する人々のためのスペースを提供すること。ひとり旅だったが、オーシャンビューのモダンなパオで過ごす気分はまるでプリンセスだ。もっとも、ロマンチックな旅にもぴったりの場所だ。ワイヘキ島のコミュニティでは、たくさんのヨガティーチャーが互いに助け合い、共用ウェブサイトで地元のヨガクラスを盛り上げている:Breathing Space Yoga 公式のヨガスタジオはないが、公民館や家をスタジオにして、幅広い経験を持つヨギたちが教えてくれる。ワイヘキ島は癒し、休息、再生のための神秘的な場所で、ここで過ごした時間は私にとって確かな変化の時だった。
オークランドに戻り、地元のヨガティーチャー、ジェニファー・アレンと待ち合わせ。ジェニファーは13年以上のティーチング歴があり、オークランドには8年住んでいる。さまざまなスタジオで講師を務めるかたわら、Jaya Yogaでは自身のティーチャートレーニングも主催している。ニュージーランドのヨガの移り変わりを見てきたアレン。「オークランドに初めて来たときは、ビクラム、アイアンガー、アシュタンガヨガくらいでしたが、何年か経つと驚くほどコミュニティが拡大して、モダンで都会的なスタイルが台頭してきました」
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く