連載|「食」から見るインド旅行記(3)ベストレストラン編:美味しいお店に事欠かない街、チェンナイ
ヨギの聖地インド。ヨガはもちろんのこと食文化も魅力的な国だ。インドをこよなく愛する料理家によるインド旅の連載。インドに行ってみたい!でもわからないことが多くて不安!というあなたへ向けた、「食からみるインドの旅」を紹介。
インドを愛する料理家の原ゆうこさんによる「食」をテーマにしたインド旅行記。記念すべき1回目は、過去のインド旅行のエピソードを踏まえて、今回の旅のプランニングから渡航準備に関してを教えてもらった。(初回の記事はこちら)2回目は、南インドならではのリゾートホテルから、欧米人に人気のスポットまでインドのホテル事情について。(2回目の記事はこちら)そして3回目の今回は、いよいよ本題の「インドの食事情」。なんでもインド有数のグルメな街「チェンナイ」ということで、料理家ならではの視点でチェンナイの食レポを紹介する。
インドの4大都市のひとつでもあるチェンナイには、美味しいレストランが多い。今回の行き先を決めた一因はやはりチェンナイの食。行きたいレストランを書き出したら、すぐにノートの1ページが埋まってしまった。旅程の関係上、行きたい店全てにはもちろん行けなかったが、いくつか訪ねた中でこれは!というレストランを紹介していきたい。
1. ムルガン・イドゥリ・ショップ(Murugan Idli Shop)
宿泊していたフェニックスマーケットシティのホテルから、オート(インドを走り回る三輪タクシーのこと)で東の海岸まで約30分。エリオズビーチという海岸近くの「ムルガン・イドゥリ・ショップ」に到着。最近店舗を増やしているチェーン店ながら、各方面から良い評判を聞く店だ。インドに着いて初めての食事だけに期待感は増す一方!
色々食べたいので迷わずミールスを発注。昨今日本でもメジャーになってきた言葉「ミールス」。要は南インドの食べ放題のカレーセット、とでも表現すればいいのだろうか。もちろん日本では食べ放題、というところは少ない。机の上に置かれたバナナの葉を、まず出された水でさっと洗って次を待つ(といっても私はウェットティシュで拭く派 笑)。
出てきたご飯を葉っぱの上に盛り付けたら、そこに次々とカレーが時間差でサーブされていく。バナナの葉の上の様相は時間ごとに変化するため、写真のタイミングが難しい。白いのは店名にもある「イドゥリ」。米と、ウラドダールという豆をペースト状にし、発酵させ、それを蒸したもの。サンバルやチャトニと一緒に頂く。しかしこんなにキメの細かいものは初めて食べた。酸味も程良い。
可愛い葉っぱの容器に入っているのはサンバル。非常に味がしっかりしていて美味しかった。ミールスは、ダール、茄子のコロンブ、唐辛子のピックル的炒め物、キャベツのクートゥ、サンバル、ラッサム、モールサンバル、チャトニ2種、モール、パヤサム他で90ルピー。追加のイドゥリとマサラワダも入れて全部で131ルピー。日本円で200円ちょっと。お腹ははち切れんばかり(笑)
地元の人々にも人気で、ひっきりなしにお客が入ってきた。最初に出される1人前のライスの量が半端ないのだが、若者からお年寄りまで、皆さん完食されていて驚いた。よく観察すると、皆さん手食のひと口がとても大きい!店員の感じも良く、他店舗も行ってみたいお店だった。
ショップ情報
ムルガン・イドゥリ・ショップ Besant Nagar店
住所:E. 149/1 6th Avenue, Besant Nagar,(Opp.Velankanni Church) Chennai - 600 090
電話:044 - 42018181
営業時間:7時〜23時半(※要確認)
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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