連載|「食」から見るインド旅行記(3)ベストレストラン編:美味しいお店に事欠かない街、チェンナイ

 連載|「食」から見るインド旅行記(3)ベストレストラン編:美味しいお店に事欠かない街、チェンナイ
Yuko Hara
Yuko Hara
Yuko Hara
2018-06-23

ヨギの聖地インド。ヨガはもちろんのこと食文化も魅力的な国だ。インドをこよなく愛する料理家によるインド旅の連載。インドに行ってみたい!でもわからないことが多くて不安!というあなたへ向けた、「食からみるインドの旅」を紹介。

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インドを愛する料理家の原ゆうこさんによる「食」をテーマにしたインド旅行記。記念すべき1回目は、過去のインド旅行のエピソードを踏まえて、今回の旅のプランニングから渡航準備に関してを教えてもらった。(初回の記事はこちら)2回目は、南インドならではのリゾートホテルから、欧米人に人気のスポットまでインドのホテル事情について。(2回目の記事はこちら)そして3回目の今回は、いよいよ本題の「インドの食事情」。なんでもインド有数のグルメな街「チェンナイ」ということで、料理家ならではの視点でチェンナイの食レポを紹介する。

インドの4大都市のひとつでもあるチェンナイには、美味しいレストランが多い。今回の行き先を決めた一因はやはりチェンナイの食。行きたいレストランを書き出したら、すぐにノートの1ページが埋まってしまった。旅程の関係上、行きたい店全てにはもちろん行けなかったが、いくつか訪ねた中でこれは!というレストランを紹介していきたい。

1. ムルガン・イドゥリ・ショップ(Murugan Idli Shop)

インド食レポート
ムルガン・イドゥリ・ショップの外観。イドゥリのイラストが可愛い。

宿泊していたフェニックスマーケットシティのホテルから、オート(インドを走り回る三輪タクシーのこと)で東の海岸まで約30分。エリオズビーチという海岸近くの「ムルガン・イドゥリ・ショップ」に到着。最近店舗を増やしているチェーン店ながら、各方面から良い評判を聞く店だ。インドに着いて初めての食事だけに期待感は増す一方!

インドカレー
ご飯にかけられているのは豆のカレー。この後も葉っぱの上に続々と追加される。

色々食べたいので迷わずミールスを発注。昨今日本でもメジャーになってきた言葉「ミールス」。要は南インドの食べ放題のカレーセット、とでも表現すればいいのだろうか。もちろん日本では食べ放題、というところは少ない。机の上に置かれたバナナの葉を、まず出された水でさっと洗って次を待つ(といっても私はウェットティシュで拭く派 笑)。

出てきたご飯を葉っぱの上に盛り付けたら、そこに次々とカレーが時間差でサーブされていく。バナナの葉の上の様相は時間ごとに変化するため、写真のタイミングが難しい。白いのは店名にもある「イドゥリ」。米と、ウラドダールという豆をペースト状にし、発酵させ、それを蒸したもの。サンバルやチャトニと一緒に頂く。しかしこんなにキメの細かいものは初めて食べた。酸味も程良い。

インドカレー
サンバル。こう見えて結構辛い。真ん中にあるのはドラムスティックと呼ばれる野菜。

可愛い葉っぱの容器に入っているのはサンバル。非常に味がしっかりしていて美味しかった。ミールスは、ダール、茄子のコロンブ、唐辛子のピックル的炒め物、キャベツのクートゥ、サンバル、ラッサム、モールサンバル、チャトニ2種、モール、パヤサム他で90ルピー。追加のイドゥリとマサラワダも入れて全部で131ルピー。日本円で200円ちょっと。お腹ははち切れんばかり(笑)

インドカレー
お客さんで一杯の店内。ピンクの服の女性が持っているライスが一人前。凄い量なのだが皆さん完食。

地元の人々にも人気で、ひっきりなしにお客が入ってきた。最初に出される1人前のライスの量が半端ないのだが、若者からお年寄りまで、皆さん完食されていて驚いた。よく観察すると、皆さん手食のひと口がとても大きい!店員の感じも良く、他店舗も行ってみたいお店だった。

ショップ情報

ムルガン・イドゥリ・ショップ Besant Nagar店

住所:E. 149/1 6th Avenue, Besant Nagar,(Opp.Velankanni Church) Chennai - 600 090

電話:044 - 42018181

営業時間:7時〜23時半(※要確認)

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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インドカレー
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