寝つきが悪い人必見!「眠れぬ夜」の原因とヨガ的対策
寝る前になると「なぜ失敗をしてしまったのだろう……」「明日の会議がうまくできるか心配……」など、つい考えすぎてしまい寝付きが悪いというあなた。脳がリラックスできず、慢性的な疲労状態に陥っているのかもしれません。このまま放置しておくと、うつ症状など深刻な病気を引き起こす原因にも⁉ 男ヨガティーチャーの佐藤ゴウ先生に、眠れない原因と対策を教えてもらいました!
眠れない・眠りが浅い原因はマインドレスな精神状態!
過去や未来のことばかり考えて、「心ここにあらず(マインドレス)」の状態に。集中力が必要なポーズや瞑想を行い、今ここに精神を傾ける練習で快眠を手に入れよう。
こんな不調を招きます
□イライラ
□内臓不調
□怒りっぽい・頑固
□筋肉の硬直
□集中力の低下
□肩こり
解消ワーク1:今への意識を高めよう
ダウンドッグで巡りをよくしてから、集中力が必要なバランスポーズを行うワーク。バランスをとることに意識が向くと、覚醒しすぎた脳が穏やかに。また、体幹や下半身の筋肉を使い適度な疲労感を味わえると眠りも深まる。
1.ダウンドッグ
四つん這いから両足のつま先を立て、お尻を天井へ突き上げる。かかとを床に下ろし、頭頂とお尻で引っ張り合うようにする。背中は反らさず真っすぐに保ち、目線は太腿の間かおへそに向けて5呼吸キープ。
POINT
腰をできるだけ天井に上げて脚全体をストレッチ。膝は曲げてもいいので、背骨を伸ばして重心を後方に。
2.ハングアンクル
ダウンドッグの状態から右足を両手の間に移動させ、左脚はお尻より高く上げる。片手ずつゆっくり右足首をつかみ、目線は30cm前方に集中させて5呼吸キープ。首から足先まで一直線に保つのがベスト。
POINT
軸足を伸ばしすぎると痛めやすいので少し曲げる。脚を上げるときはお尻の筋肉を意識。
できる人は…
3.フロントキック
手を床について、上げた左脚を前へ伸ばし、腸腰筋を使ってキープ。右脚を曲げて背筋を伸ばして合掌。
解消ワーク2:ココロを鎮める瞑想
気持ちよくストレッチして緊張を取ってから瞑想へ。瞑想中は、足先から頭頂まで体の感覚をくまなく観察することだけに集中。余計なことを考えず、頭と心の落ち着きを取り戻し、意識を今に戻すためのワーク。
1.あぐらになって手を組み、人差し指を合わせて頭上へ。息を吸いながら伸びて体側をストレッチし、吐きながら脱力。さらに体をねじるなどストレッチを深めてリラックス状態をつくる。伸びる&脱力を1セット。
POINT
あぐらになるときは、坐骨で床をしっかり捉え、頭の位置を骨盤の真上におくようにすると安定しやすい。
2.あぐらのまま目を閉じて深く数呼吸。体の右側、左側の順で足先、ふくらはぎ、太腿、お尻、お腹、背中……頭頂まで、血流や関節の硬さ、筋肉の張りなどを観察(ボディースキャン)する。5分ほどを目安に。
ボディースキャンが終わったら、「今ここにいる意識」を味わう。途中で眠くなったらそのまま就寝。
教えてくれたのは…佐藤ゴウ先生
IHTA理事、ヨガティーチャー。YMCにて各クラスを担当。他にもヨガ哲学を伝え、心身の繊細な感覚を見つめる「感じるヨガ」を展開している。
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