#YouKnowMe:3人の勇気ある女性による中絶経験の告白
3. アイリーン・モーニングさん
「妊娠中絶、薬物使用、親密なパートナーからの暴力について話しましょう。私はかつて中絶を経験しました。その経験についてインスタグラムで声を大にして叫ぶことができたなら、そうしていたでしょう。私は今現在、批判を受けることなく、それを公の場で話す機会に恵まれています。中絶について沈黙を守ることは過去の失敗を繰り返すことだと思い、自分自身の経験を話す決意をついにしました。
この体験に対する怒りはもうないので、感情的に中絶の話をするつもりはありません。あなたが裕福な家に生まれ育った白人少女でトラウマをうまく消化できていないとしたら、
そこにはトキシック・リレーションシップ(心をむしばむ、害のある人間関係)、熱狂的な愛、虐待行為、コカイン、アルコール依存、多重人格による身体的暴力、また他にも数多くの問題が存在したでしょう。
私のパートナーも私自身も処理しきれないトラウマを数多く抱えていました。言うまでもなく、私たちはお互い本当の自分たちをさらけ出す方法がわかりませんでした。私たち2人は、私たちの人生の痛みを(誤って)管理することに夢中で、関係をうまく保つために自分たちが知っていた唯一の方法は偽りと暴力でした。最終的にそういった環境の中で自分が母になるということは、偽りと暴力を余生に残すことだと感じていました。そのことは私にとって、妊娠を7週で終わらせることよりも、深刻で倫理的な問題だと感じました。しかしながら、同じような問題を抱えながらも違う選択をした女性をジャッジするつもりはありません。それぞれ異なる理由や想いを抱えていますから、私はそれを尊重します。
私が怒りを感じるのは、自分たちの中絶経験に耳を傾けることもない人間たちが法案を決定し、私たちの中絶という選択が異常でモラルがないとのメッセージを世に発信していることです。
妊娠した私たちは自分で選択する力が必要です。私たちは知っています。私たちは、すべての状況を比較検討し、何が正しいかが分かる生来の知恵が備わっています。その場ではなかなかそう思えませんが、私たちは持っているすべてを出し切ってベストを尽くしています。
この法案の可決に影響を受けてきた人、現在影響を受けている人、将来的に影響を受ける可能性がある人、私は皆さんを見守り、感じ、愛し、自分自身の心と体をしっかり一つにできると信じています」。
教えてくれたのは…モニカ・カデナさん
ヨガジャーナルのライター兼SNSマネージャーとしての仕事の他、カリフォルニアを拠点とするアフロラテン系のアーティスト、ライター、ヨギ、運動家、デジタル・アルケミスト、Black Healers Connect(ディアスポラ*のヒーラーたちのためのデジタルおよび対面コミュニティ)の共同創設者として活動しています。また、彼女は、LA在住のヨガティーチャーであるヘザー・アーチャーさん(Heather Archer)と共にポッドキャスト「Healing for the Culture」を運営し、雑誌「Wear Your Voice Magazine(個人投資家マーク・キューバン氏(Mark Cuban)が投資を行うインターセクショナルフェミニズム・デジタルメディア)」の元共同創設者でもあります。
「Off the Mat into the World」のSNSおよびマーケティングディレクターも務め、癒しと正義に取り組む人々の活動にスポットライトを当てています。彼女の活動はInstagram(@sacred.alchemist)をご覧ください。
*ディアスポラ…出身国や生まれた土地を離れて暮らす国民や民族の集団ないしコミュニティ
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