性的虐待に終止符を!経験者が語るヨガ界の#Timesup

 性的虐待に終止符を!経験者が語るヨガ界の#Timesup
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ヨガ界内外での性的虐待被害の体験談を元に、ヨガ界でのセクハラの現状と課題を考える。

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ヨガ界内外での性的虐待被害の体験談に衝撃を受け、ヨガを指導する側も学ぶ側も、そしてヨガの学校やスタジオも一様に声を上げ始めており、ここからどこへ向かうべきか答えを見つけつつある。被害に合った人も、ただ力になりたいと思っている人も、ここを出発点にしてみよう。

#Me Too

メアリー・テイラー(アシュタンガヨガのインストラクター、Yoga workshopの元共同所有者)

芸能界に政界、そして今はヨガの世界を吹き荒れている性的虐待とセクシャルハラスメントをめぐる騒動のことを考えると、私は大きな安堵感を覚える。男性による権力の乱用、性的暴行、強姦、パートナーによる裏切りを長年受け続け、悲惨な経験を重ねてきた女性として、この問題を口にするのがタブーでなくなったことをうれしく思う。

ただ、私の心は悲しみで満ちてもいる。人間が何千年もの間、そのような無神経さをもって互いに接してきたことが悲しい。これまで自分を守るためにどうやって声を上げたらいいか、そして他の人を守るためにどうやって行動を起こしたらいいかわからなかったことが、私は悲しい。

ヨガの世界での違法な性的行為については、特に不快感を覚える。ヨガは、良識と欲望の本質を理解する道である。つまり、人間の性質の輝かしい面と影の面の両方を理解する道だ。ヨガにはきわめて個人的な面がある。精神的な面があると感じる人も多い。弱い立場にある人が、心のバランスや静けさを求めてヨガを学びに来ることが多い。指導者が生徒に性的虐待を加えれば、それは単に偽善的であるばかりか、生徒もヨガの伝統も著しく傷つけることになる。この種の行為は、誠実で純真な生徒を一生とは言わないまでも何年もの間、ヨガの道から遠ざけることになってしまう。まさに悲劇である。それにもかかわらず、ヨガの世界では違法な性的行為が頻繁に行れている。

実際、心から慕っている我が師、シュリ・K. パタビジョイスが女性に行っていた特定の「アジャストメント」が度を越したものであったことはさまざまな文書で十分に裏付けられている。そのようなアジャストメントは性的に不適切な行為だった。我が師にはそんなことをしてほしくなかった。私自身もそのような行為について正々堂々と意見を述べればよかったと思う。しかし、私はそのようなアジャストメントに戸惑っていたし、自分が知っている師の姿にあまりにもそぐわない行為だったため、パタビジョイスのヨガの信用を落とさずに、どうやってその問題について話したらいいのかわからなかった。

このことはこれまでずっと、私と師との関係においてもヨガ界全体との関係においても理解しがたい問題だった。なぜシュリ・K. パタビジョイスはあんなことをしたのか。なぜ私はその不適切なアシストについて声を上げなかったのか。なぜほかの人たちもそうしなかったのか。なぜ私は、アシュタンガシステムの修復不能な欠点の証として、彼の犯罪行為を暴くことを自分の使命としなかったのか。

何よりもまず、私が今でもアシュタンガヨガが素晴らしい学びと変容の体系であると信じているからだ。アシュタンガヨガは長年にわたって、私を含めて大勢の人に効果的に作用してきたヨガの体系だ。私はジョイスの行為を、アシュタンガヨガというシステムの欠陥ではなく、男性の欠陥だと見ている。そういうわけもあって、私はこのことを尋ねてきた生徒にだけ、こっそりと話して聞かせてきたのだと思う。私はそれほど深くこのヨガを大切に思っている。私の命を救ってくれたこのヨガを守りたいと思う。

一歩引いて将来に目を向けると、この問題をさらに深く考える好機が訪れると同時に、常に誠実で偽りのない存在であることが不可欠になっていると思う。自分自身や自分の指導者、そして大切に思っているヨガの伝統に間違いがないと盲信せずに、これまで以上に深く見つめることが強く求められるようになるだろう。そこに真理の種を見つけるために。指導者を偶像化してしまうと、(あるいは指導者の側からすれば、自分が偶像化されることを許してしまうと)、誠実かどうか見極められなくなるほか、ヨガの要である静観的洞察と思いやりの心はけっして生まれてこない。探究心の土壌が蝕まれると、違法な性的行為のようにひどく破壊的な行為がはびこるようになる。

今や状況は変わった。かつては取り合ってもらえなかった違法な性的行為の被害体験談が、偏見のない思いやりの心をもって受け入れられ、支援を受けられるようになっている。

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Text by YJ EDITOR
Translated by Setsuko Mori



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