強い孤独感が消えないと悩む方へ「マインドフルセルフコンパッション」とは?
コンパッションは自分から他人へ向かう
セルフコンパッションが高まると、他人に対するコンパッションも高くなります。現在、アメリカのビジネス界隈では「コンパッション」が注目されています。なぜかというと、コンパッションがリーダーに必要な資質だということが分かったからです。チーム員は上司からコンパッションを向けられることで、安全感や安心感を感じ、職場が心理的な安全性のある場所になります。上司に対して安心感を持つだけではなく、仕事のパフォーマンスまで上がるのです。
セルフコンパッションを高めることで、他人へのコンパッションが高くなります。そうすると、周囲の人間もあなたと過ごすことで安心感を感じることになります。もしかしたら、相手の仕事のパフォーマンスも向上するかもしれません。あなたといることで、公私共に良い効果が生まれるのだとしたら、友人は増え、恋人もできる可能性が高くなります。
最後に
困難な状況でこそ、その対処法や改善策をより客観的に考えることが大切です。その際に自分の失敗や欠点にもしっかりと目を向ける必要が出てくる場合があります。その際には、マインドフルネスの精神で評価や比較をしないことがポイントとなります。そして、人間は誰しも困難にぶつかり、悩みを抱えていることに気づくこと、セルフコンパッションを持ち、自分自身を労い思いやることが大切です。その結果、孤独感が和らぎ、負の連鎖から抜け出すことができます。
誰かに慰められることや、誰かから認められることで孤独感など辛い感情を軽減することができます。しかし、この方法ですと、常に支えてくれる誰かがいないと対処できなくなってしまいます。
辛い感情に自分自身で対処できるスキルを身につけることで、より気持ちを安定させることができます。そして、セルフコンパッションは自分から他人へと向かい、人間関係が良くなり、結果的に自分を支えてくれる人が増え、孤独感が軽減することにつながります。孤独感に悩む方、辛い感情に対処したい方はぜひ参考にしてください。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。
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