女子一人旅、アーユルヴェーダ体験記(3)スリランカ滞在編|ハーブ薬と食事
アーユルヴェーダは菜食中心
特にベジタリアンではないのですが、蕁麻疹をきっかけに、“肉”を自分から積極的に食べなくなりました。(2年ほど一切食べておりませんでしたが、今は出されたら食べることはできます。肉と言っても鶏肉は普通に食べています)そのため、菜食中心のアーユルヴェーダの食事は一度も飽きることなく、むしろ“ハマって”しまいました。食材はバーベリンの農園で採れたオーガニック野菜やスパイスを中心に作られているという安心感もありましたし、素材自体が美味しく感じられる調理も好みでした。バーベリンの料理はとにかくどれもこれも本当に美味しかったです。
「ちょうど良い量を食べる」が重要ポイント!
普段の私は「朝食はたまに摂る」「夜の予定がある日はランチを軽くする」など、調整しないとすぐ体調がおかしくなるので、なんとなく食べ過ぎ予防を頑張っていました。
しかし、先述のとおり”ごはん”がとにかくとっても美味しい! 日に日に顔と身体がむくんできている事に気がついてはいたものの、海外旅なのだしもう増量覚悟でいいや! 仕方なし! という感じで、朝昼夜+おやつタイムお腹いっぱい満足するまで食べました。アーユルヴェーダでは消化機能を正すため腹8分目が基本なのに。
ところが、日本に帰ると体重は3kg減っていて、身体がふわっと軽く断食後のような爽快感がありました。朝ヨガ以外ほぼ動いてないし、あんなにいつもより食べていたのに、このデトックス効果には驚きでした。私の体質には野菜中心の食生活がよほどあっていたのだと思います。
だからと言ってこだわりはありません。滞在中、菜食中心の食事に飽きてしまい、結果少食になる人もいました。何についても、人にはそれぞれの相性というものがあります。ヨガは体型でできるポーズが違う。筋肉の柔軟性、手足の長さ、関節の硬さなど、同じ人は一人もいません。薬は同じ物でもそれぞれ効き目は違うし副作用も違います。
改めて食事も同じで、私はおそらく肉を消化する力が弱いので、アーユルヴェーダの菜食が合っていましたが、個々人の消化力によって、それぞれに合う食べものは違い、誰もが絶対これが良い!という食べ物が、存在するのか疑問に思いました。この体験記を書いているのに矛盾していますが、普段の生活でみんなが無理にベジタリアンにしなくても良いと思いました。
ますます惹かれた本格的なアーユルヴェーダの治療
アフタヌーンティーは、他のゲストとのんびり海を見ながら情報交換をしたりと、唯一のおしゃべりタイムでした。私が滞在していた時期、日本人は8人ほど。その中に少し気になる方がいらっしゃいました。中学生の息子さんといっしょに行動していた、いつもニコニコ元気な女性です。
お茶を飲みながら「何で元気な若者男子を治療施設に連れてきているのですか?」と尋ねると、1年前のお話を。彼女は難病を患っていて、全身が痛くて家の中では床を這って進むことしかできず、車椅子で移動していたほど重体だったそうです。そこで難病に立ち向かうため、アーユルヴェーダで治療しようとバーベリンで施術を受けました。すると1ヶ月後には自力で立って歩けるようになったというのです。アーユルヴェーダの治療は本物だ!すごい!と、その時は本当に感動しました。いっしょに聞いていた人たちもその事実に非常に驚いていました。目の前の彼女は普通に歩いていたし、とっても明るい方だったので、今の姿から1年前の歩けない姿がまったく想像できなかったからです。息子さんは今回も付き添いで来ていました。
早朝ヨガに参加
ヘルスセンターの屋上ではヨガ教室が開催されており、誰でも自由に参加できます。部屋に用意されているマットを各自でヨガホールへ持っていきます。ヨガは朝と夕方にあり、私は毎朝6:30からのハタヨガに参加しました。股関節を痛めて以来、久しぶりのヨガ。施術を行っている身体で、朝日を浴びながら自然の中で行うアーサナはとても気持ちがよくて充実感でいっぱいになりました。
軽めのヨガでしたが、やはり私には欠かせないもので、今までのフィットネス感覚から違う達成感のようなものが芽生えました。
フリータイムのアクティビティー
午後の自由時間には日替わりでイベント、ミニツアーなどが開催。伝統楽器の生演奏コンサート、料理講習会、映画鑑賞会など毎日何かしらの催し物が行われていました。せっかく初めてのスリランカ滞在、バーベリンしか知らないままの帰国はさすがに寂しかったので、建築家ジェフリー・バワのお兄さんが住んでいたブリーフ・ガーデン見学や寺院訪問のツアーに参加しました。たまに外に出ると飽きずに過ごせると思います。
こうして、バーベリン・リーフ・リゾートの濃密な6日間は終了しました。
次の目的地へ向けて、最後の施術を終えたその日、バーベリンを朝3時に出発しました。翌日は南インドに入国です。
次回は、南インド編がスタートです。
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