【梅雨の不調の原因は?】だるさ・倦怠感を緩和する魔法の呼吸「太陽の呼吸法」やり方とコツ
どんよりした雲にしとしと続く長雨。梅雨時期は外出が億劫になったり、身体が重く気持ちも晴れないという人も多いかとおもいます。そんな季節特有のだるさや倦怠感をヨガの呼吸法で緩和させましょう!陽を浴びにくい時期にもってこいの、太陽の呼吸法(スーリヤ・ベーダ・プラーナヤーマ)をご紹介します。
梅雨時期にやってくる不調と原因
毎年6月前後になるとやってくる梅雨。本格的な夏が始まるための準備だと捉え、梅雨をも楽しみたい!と気持ちではおもっていても、身体と心は梅雨に大きく影響されるものです。過ごしやすい天候の日々が続いた4~5月から、梅雨に入ると急に肌寒い日やジメジメと湿度が高い日が増えることで体がうまく対応できず頭痛や倦怠感を引き起こします。さらには長く続く低気圧が副交感神経を優位にすることで一日中リラックスモードとなり、自律神経の乱れを引き起こします。血行不良による手足の冷えや肩こり、偏頭痛、便秘、無気力、倦怠感などの症状が出やすくなるのはこのためです。緩んだ身体と心をシャキっとさせるため、交感神経を高める工夫を取り入れることが梅雨を乗り切るポイントですね。
梅雨におすすめの呼吸法:スーリヤ・ベーダ・プラーナヤーマ(太陽の呼吸法)
左右の呼吸は月と太陽の関係
普段当たり前のように無意識に繰り返している鼻呼吸。どちらの鼻から吸い、吐いているのか意識したことはあるでしょうか?
世界は陰陽でできているのに習い、呼吸することにも陰陽が生まれます。左の鼻は月の気道(イダー)と言われ、リラックスした夜の状態です。右の鼻は太陽の気道(ピンガラ)と呼ばれ、日中のアクティブな状態です。
左の鼻孔:月・副交感神経・女性・冷たさ・リラックス・右脳の働き
右の鼻孔:太陽・交感神経・男性・暖かさ・アクティブ・左脳の働き
これら左右のバランスを取る「ナディショーダナ(片鼻呼吸法)」がヨガの呼吸法では有名ですね。
今回ご紹介する「スーリヤ・ベーダ・プラーナヤーマ(太陽の呼吸法)」は片鼻呼吸の一種ですが、特徴は「右鼻から吸って左鼻から吐く」という一方向の流れを繰り返します。太陽の気道であるピンガラを気で満たすことで体内の火が強くなり、身体と心の不純物を燃やすことのできるとても力強い呼吸法です。スーリヤとはサンスクリット語で”太陽”を意味します。太陽礼拝をスーリヤ・ナマスカーラといいますよね。その名前の通り、太陽のように体温が上がり、エネルギーが湧いてくるので頭もスッキリする呼吸法です。
《やり方》
①背骨をまっすぐ伸ばして座る。(正座、あぐら、椅子の上に座るなど、安心して心地よい状態)
②左手は手の平を上に向けて親指と人差し指を結び「チン・ムドラ」を組む。
③右手の親指は右の小鼻に添え、薬指と小指は左の小鼻に添える。
④ゆっくりと両鼻から息を吐いてから、左の鼻腔を閉じ、右鼻からゆっくり息を吸う。
⑤吸いきったら右の鼻腔を閉じ、左鼻からゆっくり息を吐く。
⑥「右から吸って左から吐く」を10回〜30回繰り返す。
⑦最後、息を吐ききったら右手を降ろし、目を閉じて自然な呼吸を繰り返す。
☆吸う息、吐く息は「1:1」になるよう繰り返します。
はじめは「4秒:4秒」くらいの長さからがおすすめ。慣れてきたら6秒、8秒と長くしてみて。
慣れてきたら、吸う息と吐く息の間に同じ長さの「クンバカ」(呼吸を止める)を入れてより深い呼吸を味わってみてください。
まとめ
雨の続く梅雨ですが、自らの整え方を知っていれば低気圧とも仲良く付き合っていけそうです。恵みの雨に感謝をしながら、これからやってくる夏にむけて心と身体を整えておくにも良い時期かもしれませんね。雨の多い梅雨時期だからこそ、太陽の呼吸法を取り入れて心身ともにスッキリ過ごしましょう〜!
AUTHOR
manami
2012年より某大手ホットヨガスタジオにて約10万人に向けレッスンを行う。店長として新店舗立ち上げに多く携わりながら、トップインストラクター、インストラクター育成トレーナーを兼任。店舗運営や人材育成を行うスーパーバイザーとして関西十数店舗を担当し独立。オーストラリア、フランスに渡りサスティナブルな生活を学ぶ。帰国後、京都を拠点に非公開寺院でのお寺ヨガ開催や、ウェルネスホテルでのヨガクラス、オーガニックブランドとのタイアップイベントなど、ヘルシーなライフスタイルの提案を行っている。RYT200・500指導者養成講座トレーナーとして全国各地でリトリート開催、オンラインや対面講座を行う。ライター、イラストレーター、プランナーとしても活動中。 マタニティヨガTTC/ムドラーヨガTTC /骨盤底筋TRヨガTTC /美骨盤ヨガTR /シニア&チェアヨガTR /タイ古式マッサージセラピスト(タイ政府認定)/ナチュラルビューティースタイリスト/サウナスパ健康アドバイザー
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