【梅雨だるの原因と対策】不調を未然に防ぐ!アーユルヴェーダ的「梅雨時期の食べ方」3つのポイント
梅雨の時期は気圧の変動や、激しい寒暖差によって体調を崩しやすい人が多いです。アーユルヴェーダでは季節の移り変わり共に食生活を変えて不調を防ぎます。今回はアーユルヴェーダ著書のアカリ・リッピーが梅雨時の過ごし方のポイント3つをご紹介します。
梅雨は、体力・免疫力共に落ちる季節
梅雨に入り、よくある不調は頭痛、眠気・だるさ、むくみなど。これらは、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わり、気圧の変動や寒暖差が生じることから起こります。東洋医学のアーユルヴェーダにおいても梅雨の時期は、体力と免疫力が共に落ち、不調が起こりやすい時期です。
アーユルヴェーダでは、五大元素である空・風・火・水・土のエネルゴーが体内にあり、そのエネルギーの増減によって体や心の状態が変わると考えます。五大元素は自然界にあるエネルギーですから、当然、季節とともに自然界にある五大元素のエネルギーもバランスが変わり、その影響を受け心と体の状態も変化していきます。
アーユルヴェーダでは、その季節と共に起こる変化に応じて、食生活も変えていき、不調を未然に防ぐ、「リトゥチャルヤ=季節の過ごし方」という考え方があります。では、なぜ梅雨の時期に体力や免疫力が落ちるのでしょうか?
梅雨の時期は、春が過ぎ、気温が徐々に高くなり日照時間も長くなっています。すると太陽が地球を照らす力がどんどん強くなるので、地表にいる動植物は太陽の熱と光で水分を奪われます。
人間の体は60%が水ですから、水分が奪われるということは体液も失われ、体力が落ちていきます。更にそこへ、天気の悪い日は気温がグッと下がりますから、体が冷え、免疫力も低下します。このように梅雨というのは、体の力が奪われ、食が細くなり、重だるさが出る時期なのです。
アーユルヴェーダ的「梅雨時期の食べ方」3つのポイント
では、次にそんな梅雨の時期に不調を未然に防ぐための食生活のポイントをお伝えしていきます。
1、消化に軽いスープを献立のメインに
エネルギーが低下する梅雨の時期は、消化力も低下する時期なので、食べて体力を補おうとすると消化不良を起こしてしまいます。そのため、この時期に食べるなら野菜スープなど消化に良いものを、軽めに食べると良いです。例えば、肉を食べる時もグリルで食べるよりスープにした方が消化に優しくなります。日本の鍋料理は、野菜もタンパク質も、消化に負担をかけずに食べられるぴったりのメニューです。梅雨の時期は鍋、と覚えておいてください。
2、甘いフルーツで体力回復!
またスープ以外にオススメなのが甘いジューシーなフルーツです。アーユルヴェーダでは「味」に生理作用があると考えるのですが、甘みは「体に滋養を与える味」です。特に失われた水分を補うような、ぶどう、さくらんぼ、メロンなどのみずみずしい旬のフルーツを選ぶと良いです。
3、控える食べ物は辛味、塩味、油もの
逆に控えた方がいい食べ物もご紹介しておきます。梅雨に控えた方が良いのは、体内を更に乾燥させてしまう辛い食べ物と、塩辛い食べ物です。唐辛子やニンニクをたっぷり使った料理は控えましょう。また味の濃いソースを使った料理や、ラーメンも良くありません。また、お酒は辛味に入りますので、この時期は控えるべきです。
そして、消化に負担のかかる油ものもよくありません。油ものと言うと、揚げ物はもちろんですが、油を調理で多く使う、中華料理やイタリアン、エスニック料理、脂身のある食材を豊富に使うフレンチもこの時期にはちょっと重いので控えた方が無難です。また、魚=ヘルシーと思っている人も多いのですが、脂身の多い魚は消化に負担がかかるので注意してください。
アーユルヴェーダの、季節に応じた食生活に変えるアプローチは、地味なことですが実践すれば不調の原因を取り除く協力なプローチになります。是非、おためしください。
AUTHOR
アカリ・リッピ―
アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。
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