憂鬱な梅雨の時期、更年期世代が心身の不調を乗り越えるための対処法
更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
6月に入り、梅雨入りもして毎日の天気や気温のギャップに悩まされる人が多くなってきました。最近は一般的に知られるようになった「気象病」で頭が痛くなったり、吐き気を覚える人もおられるようです。
ただでさえ自律神経が乱れる更年期世代は、雨が降るだけで憂鬱になる方も多いです。そんな憂鬱な時期を乗り越えるための方法を今日はご紹介したいと思います。
生活リズムを整える
更年期障害を含めた不調は結局自律神経の乱れなので、できるだけ睡眠サイクルを整えたり、ゆっくりお風呂にはいるなどしていくことが効果的です。自律神経は緊張の時間と弛緩の時間を上手に組み合わせるとバランスが整いやすくなります。
だからこそ集中する時間、リラックスする時間、などメリハリがついた生活サイクルを送りましょう。
特に意識してほしいのは夜の時間。ずっと気にして携帯でメールをチェックしたり、SNSを眺めて落ち着かないのであればデジタルデトックスをしてしまいましょう。私も意識的にオフの時間を作るようにして、寝るための体制を作るようにしています。特に寝る2時間前くらいからはスマホとは距離をとり、好きなコンテンツの音声を聞くにとどめています。
気象病に備えたルールを作る
今は天気予報でいつ雨が降るかなどわかります。自分は低気圧がくるどのタイミングから不調になっているのかを記録しておくとよいでしょう。そして、その時どのような対策をとったら効果的だったか…頭痛薬を早めに飲むのが良いのか、気象病用の漢方が自分には合うのか…いろいろ試したうえでの「自分に合う方法」を見つけて、ルーティン化しておきましょう。
ちなみに私の雨の日のルーティンは
① 軽い筋トレをする(雨でできない朝のウォーキングの代わり)
② ハーブティ(セント・ジョーンズ・ワート)を飲む
③ お風呂に汗をかくまでゆっくりつかる
④ 仕事は決めた時間以内に終わらせてのんびりする
としています。特に④は無理して雨の日にやると頭痛や体中に痛みが出てくるからです。パフォーマンスが出るときに集中してやるようルール化しています。
自分の体を一番知っているのはあなた自身
自分の体の取説を知っているのはあなたです。まだ見つかっていないというのであれば、いろいろな情報をとりながら試行錯誤していく、という気持ちが大事です。
その時大事なのは「なかなか良くならない」と悲観的に思いすぎないこと。また1~2回であきらめてしまわないことです。体と向き合ってのチューニングですから、少し長いプロジェクトになることは覚悟してみてください。
今の体調を受け入れつつ「私の体のご機嫌はどうやったらとれるのかな」という探求心を持つ気持ちはとても大事です。
私自身体が弱くてもそれなりに不調と向き合えているのは、「自分がご機嫌でいられること」にどん欲でいられるからかもしれません。
「自分自身では良い方法がなかなか見つけられない」という方は当社のサービス「よりそる」などを含めたもので情報をとったりカウンセリングを受けながら見つけていかれると良いかもしれません。カウンセラーと話をしていく中で「これならできそう」が見つかるかもしれません。
また雨の日ならではの楽しみ方を見つけるのもおススメですよ。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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