更年期世代の腟は硬く縮む?【性交痛が緩和】イタリア発腟専用レーザー【栗尾モカの更年期大学#7】

 更年期世代の腟は硬く縮む?【性交痛が緩和】イタリア発腟専用レーザー【栗尾モカの更年期大学#7】
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栗尾モカ
栗尾モカ
2022-05-28

様々な業界のプロフェッショナルにお話を伺い、更年期を前向きに乗り切るメソッドをレポートする「更年期大学」。今回は女性のデリケートゾーンを活性化させる「モナリザタッチ」を取材しました。顔のリフトアップやたるみ治療に使われる炭酸ガスレーザーを使用して腟の皮膚に弾力と潤いを取り戻す画期的な施術です。

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欧米で人気の腟のアンチエイジングを日本でも

欧米では、閉経後の女性がパートナーとの関係を豊かに保ち、膣の自浄作用の力を引き出す腟レーザー「モナリザタッチ」の施術を受ける人が多いとのこと。そして日本でも腟ケアに注目する女性が増えてきています。腟ケアをすると生活の質が上がる理由が複数あることが、取材をしてわかりました。

お話を伺ったのは… 表参道「MET BEAUTY CLINIC」福山千代子 医師

福山千代子
福山千代子医師

金沢医科大卒 日本産科婦人科学会専門医 【学会】日本産婦人科学会・日本女性心身医学会

福山先生は、レーザーやハイフによる「膣のアンチエイジング」治療にいち早く着目し、FDA認可のレーザー治療器「モナリザタッチ」を日本で最初に婦人科へ導入したドクター。まさに膣のアンチエイジングのパイオニアとして悩める女性に寄り添ってくださる先生です。生理トラブルや更年期障害など、あらゆる世代の女性のお悩み解決に努め20年以上活躍。ホルモンが大きく変化する更年期に身体的、精神的に多様化する悩みに合わせて、ホルモン補充療法、漢方薬処方、更年期点滴などさまざまな角度からプローチを行なっていらっしゃいます。「美容医療×婦人科だからこそ取り組むことができる、女性のためのご提案を行って参ります。女性の働き方を含むライフスタイルはどんどん変わってきています。女性のライフステージ寄り添い、様々な年代のお悩みに対して女性ならではの視点と最新の医療を用いて1人1人オーダーメイドで治療法をご提案いたします」

更年期世代の腟はゆるむのではなく、硬く縮んでいく。それでも改善はできる

ーー「モナリザタッチ」は、イタリア生まれの膣の若返りレーザーということで、欧米の女性に人気の施術だそうですね。「更年期大学」は、日本国内でまだ浸透していないポジティブな更年期ケアの情報を発信していくことがコンセプトのひとつなので、とても期待しております。早速お聞きしたいのですが…更年期世代の腟はどのような状態になっている場合が多いのでしょうか?

福山先生:閉経からの年数に比例して腟萎縮が進んでいることが多いです。腟萎縮とは、女性ホルモンのエストロゲンの低下により、腟への栄養機能が低下することで腟の粘膜が薄くなって伸縮性が悪くなる状態のことです。レーザー治療器「モナリザタッチ」は、主に閉経前後の腟萎縮の治療に使用しています。男性は勃起障害があると性交が出来なくなったりしますが、女性は基本的に腟がある限り意欲があってもなくても性交渉は出来ると思われがちです。ところが実際には、腟萎縮が起きると分泌物が減り、腟の壁自体も薄く伸びが悪くなってしまうのです。そのような状態で無理矢理性交渉をしようとすると、粘膜が切れてしまうこともあります。入口部分も萎縮で固くなり、腟壁も乾いている場合は挿入自体が難しくなることもありますね。

ーー粘膜が切れるとは…。そこまで乾いてしまうものですか。

福山先生:そうですね。乾燥し、伸縮性がなくなると切れてしまうことはよくあります。腟の状態には個人差がありますが、出産経験がある場合とない場合、定期的に性交渉をしているかどうかによっても粘膜の伸びが違ってきます。例えば、10年間性交渉がなかった場合には、粘膜が伸びにくい場合もありますね。日本人の場合は、お子様が生まれると、そのままセックスレスになるご夫婦もいらっしゃいますよね。その後離婚して、いざ再婚した際にブランクが長いと性交渉が出来ないというお話を聞いたりもします。

ーー潤いと弾力が失われていくのですね。ジェルを使う方法もあるようですが、女性自身の機能自体を底上げ出来たら理想的ですね。

福山先生:はい。モナリザタッチを使って頂ければ、かなり改善されますよ。

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栗尾モカ

栗尾モカ

記者・漫画家。新卒で航空会社に就職。退社後、出版社に入り多くの企画に携わる。「ダ・ヴィンチ」で漫画家デビュー後、朝日新聞の社会見学連載、「TVタックル」モバイルサイトインタビュー、女性誌「STORY」の海外・美容取材など数多くの連載を担当。女性のウェルネスをテーマにしたコミックエッセイは、取材の経験がニュースソースになっている。シンガポールのメディアに再就職した際、締切と子育てに追われる中でインド・バンガロールにあるヨガ研究大学(Swami Vivekananda Yoga Anusandhana Samsthana / S-VYASA)により考案されたヨガインストラクター認定プログラムに出逢い、資格を取得。伝統的なヨガ哲学や、心身を癒すメソッドを学び始める。著書に「サロン・ド・勝負」「おしゃれレスキュー帳」(KADOKAWA)「女のネタ帖」(学研)などがある。



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