【相談】「雨の日は頭痛で辛い…」#毒出し保健室
アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。 「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまを悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!
【今回のお悩み】「雨の日は頭痛で辛い」
「雨の日は、頭痛が本当に辛いんです。ひどい時には肩こりやめまい、耳鳴りを伴うこともあるので「頭が痛いかも」「頭が痛くなりそう」といった時には、頭痛薬を必ず飲むようにしています。薬を飲めば緩和されますが、対症療法でしかないことは自分でも分かっているのでどうにかしたいです。雨の日に頭痛が起こる理由は何でしょうか?また、どうにかして予防することはできるのでしょうか?」(30代女性)
アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス
原因は気圧の変化に対応しようと自律神経のバランスが乱れている可能性大
梅雨の時期や天気が崩れた際に、頭痛で辛い思いをする方はとても多くいます。こういった症状は『天気痛』とも呼ばれ、特に女性に多く見られると言われています。一説によると、女性のほうが男性に比べ自然への感受性が高く、天気の影響を受けやすいんだとか…
西洋医学的には、天気痛を引き起こしている原因は”気圧の変化”と言われています。気温や湿度などの気象要素は私たちの健康に影響を及ぼしますが、気圧の変化もわたしたちの体にストレスを与えるんですね。
天気痛のメカニズムとしては、耳の奥にある内耳が気圧センサーとして働き気圧の変化を感知する際に過剰反応します。このことで自律神経のバランスが乱れて様々な不調を引き起こすのです。
相談者さんがお悩みの頭痛、肩こり、めまい、耳鳴りなどの症状は天気痛の症状に当てはまる可能性大です。
耳のオイルマッサージで天気痛を予防する
前述した通り、内耳が気圧の変化を感知して自律神経のバランスを乱すのですが、それは耳の周りの血流が悪いと内耳がむくんで過敏になり、天気痛を起こしやすくなるから。
つまり、内耳の血流を良くしてあげることがキーポイント!
東洋医学であるアーユルヴェーダでも耳は自律神経と密接に関わっていると言われていますが、アーユルヴェーダでおすすめしている耳のオイルマッサージは血流を良くして自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
■耳のオイルマッサージ方法
【必要なモノ】
・太白ごま油
スーパーマーケットで販売されている食用の太白ごま油をキュアリングしたもの、もしくはすでにキュアリングされたマッサージ用のホワイトセサミオイルを使用します。
【手順】
1. オイルを手に取り、耳の上の部分を、親指・人さし指・中指で挟みます。耳たぶに向かって、優しく揉んでいきます。
2. 耳を顔につけるように折り曲げ、しばらくしてそのまま。戻します。
3. 耳たぶをつかんで、回転させます。これを数回繰り返します。
耳のオイルマッサージは深いリラックス効果があり、ストレス性の不眠や難聴、顔のこわばりなどにも効果が期待できると言われています。何よりも、手軽にできるのが嬉しいですよね。
雨の日の頭痛やその他の症状も体からのサインです。今は辛いかもしれませんが、薬だけに頼らずに「なんとかしたい」という前向きな気持ちが、相談者さんにとって今よりもっと健康になる第一歩になりますように。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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