【相談】「産後、ちゃんと寝れていない&朝スッキリ起きれない…どうすればいい?」#毒出し保健室
アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。 「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!
【今回のお悩み】「睡眠の質を高めるにはどうすればいいですか?」
「出産をしてからというもの、慢性的に質のいい睡眠が取れていないという自覚があります。4歳になる娘は夜泣きなども少なくなり、22時前には一緒にベットに入って朝までぐっすり寝てくれる日が増えました。わたしはというと入眠はスムーズなのですが(娘よりも早く寝ていることもあります)、夜中1時~2時頃に目が覚めてしまいます。また寝ることはできるのですが、眠りが浅いのか夢を見ることも多いです。1年前に時短勤務で復職をしましたが、最近は責任ある仕事を任されたストレスからか、目覚ましのなる3時間前に目が覚めることも… その後、浅い眠りを彷徨って、寝たり起きたりを繰り返すことがあります。何よりも朝スッキリ起きれないのが辛いです…。40歳手前ですが、これからどんどん睡眠の質が段々と下がってくるなんて話も先輩方から聞くことがあるので、しっかりと睡眠の質を改善したいです」(30代後半 会社員女性)
アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス
原因は"活動的なエネルギー"が増えている可能性あり。鎮静することを習慣化してみて!
産後直後から数年のママさんによく見られるのが、とても機敏で活発なエネルギーが増えるということ。風のように軽やかに行動する力や、型にはまらない柔軟性が増します。家庭や会社、また社会で様々な役割を担うようになるわけで、こうした性質が増すことはごく自然なこと。けれど、バランスが崩れると、緊張やストレスに繋がることも。
相談者さんの場合も、産後4年でお仕事復帰もされているということですので、たくさんの役割を担っていながらバランスをとるのが難しいのかもしれません。1日活動的に過ごした日などは夜に鎮静するステップをふんでから眠りにつくと睡眠の質も改善されてくれるかもしれません。
鎮静方法1: オイルマッサージ
就寝2時間前にぬるめのお湯(38-40℃)に入り、就寝前に人肌に温めたオイルで頭部や耳、足の裏をマッサージしてみてください。1日を活動的に過ごしたエネルギーを鎮静するのにおすすめです。
オイルは、体質やその時々の体調によって変えるのが◎。体が冷えていると感じる方はキュアリングしたセサミオイル、逆に体の熱を感じるという方はオリーブオイルがおすすめ。このときに、ラベンダーやローズ、サンダルウッドを室内に香らせると尚良し。
- ラベンダー: 鎮静作用あり。ストレスで緊張した心身をリラックスさせて不安や緊張、イライラを和らげてくれる効果が期待できます。神経を安定させる作用があるため、ストレスを感じやすい人や気分のアップダウンが激しい人にもおすすめ。
- ローズ: ストレスに効く香り。嫉妬や妬みといった感情を排除して、心にぬくもりと温かさを与えてくれます。女性ホルモンのバランスを整えてくれるとも言われているので、ベビ待ちさんや月経不順、PMS、更年期のイライラや不安などに悩んでいる方にもおすすめ。
- サンダルウッド: 白檀。深いリラックス効果があるとされ、古代から宗教的な儀式や瞑想のときに使われてきたそうです。
オイルマッサージはお子さんでもできます。ママの手で優しく触れられるとお子さんにとっても安心感が生まれるので、ぜひ一緒にやってみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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