【相談】「産後、ちゃんと寝れていない&朝スッキリ起きれない…どうすればいい?」#毒出し保健室
鎮静方法2: 就寝前に温かい飲み物を飲む
就寝前に質の良いミルクもしくは植物性ミルクに、ギー、黒砂糖を小さじ1杯程度加えたホットミルクを飲むのも、リラックス効果を高めてくれるのでおすすめです。ただし、量が多いと毒素が溜まり翌朝に体が重くなることがあるため、飲みすぎには注意が必要です。
また、わたしのおすすめはアシュワガンダティー。
高麗人参と同じような滋養強壮力を持つことから“インド人参”と呼ばれることも。滋養強壮と聞くと「元気が出そう」とイメージする方もいるかもしれませんが、アシュワガンダは、ストレスで乱れやすい自律神経に働きかけるサポニンの一種ジンセノサイドが含まれており、イライラや不眠、不安症に悩む人にも選ばれるハーブでもあるんです。わたしは、アシュワガンダティーを飲み始めてから睡眠の質がとても良くなったと感じています。
ただし味がかなり独特なので、初めて飲んだ方はびっくりするかもしれません(笑)ハチミツを加えるなど、アレンジするのが◎。
また、安全なハーブではありますが、摂取しすぎた場合は眠気や下痢や嘔吐などの胃腸症状が出る可能性があるので注意が必要。また、妊娠中(もしくは妊娠の可能性のある)の女性、母乳育児中の女性、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、糖尿病患者、甲状腺疾患のある人、自己免疫疾患(多発性硬化症、ループス腎炎、関節リウマチなど)は、服用を避けましょう。また、必要があれば専門家に相談するようにして下さい。
鎮静方法3: 朝or夕方に呼吸法の練習
もし時間(そしてお子さん)が許すようであれば、毎朝もしくは夕方に片鼻呼吸法を練習するのをおすすめします。余裕があるようであれば、朝と夕方療法でも◎。
この片鼻呼吸法は、気道を浄化してイライラや不安を解消してくれる効果があるとされています。活動的なエネルギーを鎮めて、安定と落ち着きいた状態へと導けると思います。
- 右鼻孔を右手の親指でふさぎ、左の鼻腔から行きを吸う
- 左鼻孔を右手の薬指でふさいで右の鼻孔から息を吐く
- 右の鼻腔から息を吸い、左の鼻腔から息を吐く。
- これを4-5セット繰り替えします。
ヨガでは、左鼻は月に関係し安定と落ち着きを与え、右鼻は太陽に関係し代謝や活動に関係すると考えられています。交互の鼻からの呼吸は正反対の性質をバランスさせ神経系を整え、心を穏やかにしてくれる効果が期待できます。
忙しい毎日を送っていると、つい自分のことは後回しになってしまったり、「もうちょっと頑張れる」と簡単に無理してしまうこともあるかもしれませんが、1日3分でも良いので目を閉じて今の自分の心の中を観察する癖をつけるのもおすすめです。こうしたマインドフルネスの練習が、心身のエネルギーのバランスを整えてくれることにも繋がるので。
アーユルヴェーダでは「睡眠」は、わたしたちの健康を支える柱の一つとされています。「今日も色々あったけど良い1日だった」とスーッと眠りに入り、「今日も頑張ろう!」とスッキリと起きれるようになると良いですよね。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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