【更年期症状】私たちは睡眠を犠牲にして働き過ぎている|質の良い睡眠を確保するための3つのヒント
何千人もの健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきたマイラ・リューイン氏。強さと健康を維持するために心がけるべきことについて教えてくれました。
月経不順、PMS、生理痛などホルモンバランスの乱れや、ホットフラッシュ、気分の落ち込み、疲労感など更年期症状で悩んでいませんか?
月経のバランスの乱れや更年期障害の原因のひとつに、睡眠の質と量の不足があります。多くの場合、私たちは睡眠を犠牲にして働き過ぎています。しかし、これは健康や仕事の質に大きな悪影響を及ぼします。
睡眠不足は消化を乱し、精神的な疲労は不安や心配を招きます。これらの要因が重なると、ホルモンのバランスが崩れ、月経不順や更年期障害の原因となるのです。
これらの症状を解消して、ホルモンバランスを整えるためには、質の良い睡眠と量を心がける必要があります。
なぜ睡眠がホルモンの健康に重要なのか
アーユルヴェーダでアグニとは、食べ物と人生を消化するエネルギーです。アグニが弱ると、消化機能が妨げられ睡眠の質も低下します。消化が悪いと、食べ物の栄養素がうまく吸収されず、ホルモンの分泌が乱れます。アグニが強化されると、睡眠の質は向上し、ホルモンのバランスが整います。
そのため、質の良い睡眠とホルモンバランスを確保するためには、アグニをケアすることが重要なのです。
アーユルヴェーダのホリスティックな癒しのアプローチは、全てが互いにつながり作用し合っています。
安眠のための3つのヒント
夕食は、少なくとも就寝時間の3時前までにすませる
寝る前に食べると、体が食べ物をうまく消化できなくなり、睡眠の妨げとなります。その結果、朝から疲れを感じ、カフェインなどの刺激物を欲するようになるのです。カフェインの摂取は、睡眠とアグニの働きを乱し、結果として不健康な生活の悪循環につながります。アグニが食べ物をうまく消化できるように、夕食は、午後5時から6時までの早い時間にすませましょう。そうすることで、質の良い睡眠をとることができます。
アグニのケアをする
食べ物をきちんと噛むことで、アグニが食べたものを消化することができ、睡眠の質も改善されます。食事中は、気が散らないよう食べることに集中します。食後の散歩も、アグニの働きをサポートしてくれます。
夜は、心を落ち着かせる習慣を取り入れる
ナツメグ、ケシの実、シナモン、カルダモンを入れたアーユルヴェーダ風のスパイスミルクは、心身をリラックスさせます。寝る前のアビヤンガ(体にオイルを塗ること)も心を落ち着かせ、良い眠りを促します。寝室は、睡眠と愛を育む場所です。食べ物、電化製品、テレビ、本などは置かないようにしましょう。
辛い生理痛や更年期症状に悩まされる必要はありません。日頃からアグニをケアすることは、睡眠を改善し、ホルモンバランスを整えるために大切なことなのです。アーユルヴェーダとヨガは、ホルモンバランスの乱れを自然に解消するための、シンプルでパワフルな実践方法をもたらしてくれます。
AUTHOR
マイラ・リューイン
アーユルヴェーダとヨガを30年以上学び実践する。何千人ものクライアントが本来の自然なバランスのとれた健康を取り戻し、依存症や摂食障害、自律神経失調症をはじめとする数々の問題を克服するのを支えてきた。バリを拠点とするHale Pule アーユルヴェーダ & ヨガの創設者・代表として、この2つの変容の科学を学び癒しを得るための幅広い機会を提供する。その内容は、アーユルヴェーダ・ヘルス・コンサルテーションからヨガ・アーユルヴェーダ指導者養成コースにいたるまで多岐にわたる。栄養学とアーユルヴェーダの2方面からコンディションづくりをサポートする食事と、ヨガのクラスが愉しめる今最も注目のコンセプトショップ「THE_B」にて、アーユルヴェーダメニューを監修。
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