吹き出物や目の下のクマに悩む人必見!梅雨の季節の養生のヒント
梅雨入りしましたね。この季節は紫陽花や花菖蒲など楽しみもありますが、湿気からくる身体やお肌の不調も出やすいとき。今回は梅雨時期に弱りやすい胃腸のケアをメインにジメジメした季節を健やかに乗り切るためのセルフケアやヒントをいくつか紹介していきます。
梅雨は、冬とは違う肌トラブルに注意
梅雨の季節に気をつけたい不調のひとつとして皮膚トラブルがあります。
冬場は乾燥から肌荒れが出やすい時期ですが、梅雨になると湿気が多くなることで汗をたくさんかくようになり、汗で皮膚が刺激されることでもともと持っている皮膚炎などが悪化することも。特に肌が弱い方は汗をかいたときは、濡れたタオルで身体をやさしくふきとったり、こまめに着替えたりなど、汗をかいたままにしないようにしましょう。水虫などの皮膚炎にも注意したい季節。洗えるスリッパを使ったり、外出先で素足でスリッパをはかないよう気をつけたいところです。胃腸の調子を崩しやすい時期でもあり、そこから肌荒れにつながることも。
とくにケアしたいのは胃腸!目の下のクマや口周りの吹き出物の遠因に
湿気が多い梅雨の季節は、東洋医学では胃腸の不調が出やすいとされています。胃腸が疲れ始めると、甘いものや脂っこいものがとにかく食べたくなるという嗜好の変化がおこります。甘いものや脂っこいものを食べ過ぎると、吹き出物などの肌荒れにもつながりますし、胃にもより負担をかけるという悪循環が起こりますので、胃の調子がよくないときや肌荒れのサインをみつけたら、こうした食べ物はしばらく控えるようにしましょう。特にもともと胃が弱い方は、口の周りに吹き出物が出やすくなります。また胃が疲れると目の下のクマも濃くなりやすいので、美容のためにも甘味が控えめで消化によいものをよくかんで食べるようにしましょう。
ストレスや栄養不足、生活習慣の乱れなど、様々な原因で起こる口内炎や口角炎も、東洋医学的な視点からみると梅雨のように湿気が多いと発症しやすくなります。生活習慣の見直しをして、栄養不足(特にビタミンB群が大切!)にならないように気をつけましょう。
胃を整えることが肌ケアにつながる
ここからは胃のセルフケアをいくつか紹介します。どれも簡単にできますので胃腸をいたわって梅雨の時期を乗り越えましょう。
セルフケアは1から3の順番で行います。
胃を整えて肌ケア1
・息を吐きながら目の2㎝ほど下をやさしく3秒程プッシュ。これを3回ほど繰り返す。
※強い圧をかけないよう注意しましょう。ごくやさしい圧でOKです
胃を整えて肌ケア2
息を吐きながらへそとみぞおちの間を指でやさしく押し、息を吸いながらゆるめる。これを5回ほど繰り返す。
※痛くない範囲で行います
胃を整えて肌ケア3
・足の人差し指と中指の間から、すねの外側のラインをひざ下のあたりまでこする。これを5回ほど繰り返す。
*痛くない範囲であたたかくなるようにこすります。
梅雨時期におすすめのヨガポーズ&ストレッチ
胃の働きをよくするおすすめポーズとしては身体の前面を伸ばす下記のようなものがおすすめです。
・魚のポーズ(マツィヤアーサナ)
・弓のポーズ(ダヌルアーサナ)
・ラクダのポーズ(ウシュトラアーサナ)
・東側を強く伸ばすポーズ(プールヴォッタ―ナアーサナ)
・三日月のポーズ(アンジャーネーヤアーサナ)など。
身体に痛みがあるのに我慢して行うと胃の調子を整えることにつながらないので、心地よい範囲でできるものが〇。無理のない範囲で行いましょう。
上記のポーズがキツい、苦手という方は、マットに横になり、片脚を後ろにはね上げて前腿を伸ばすだけでもOKです。
胃の調子を整える前腿のばしワーク
1)マットに横向きに寝た状態(側臥位)になります
2)上側の脚をおしりの方にはね上げて、手で足の人差し指をつかみ少しだけ後ろに引きましょう
3)このポーズのまま、息を吸って吐いてを5回ほど繰り返します
4)反対側の脚も同じように行いましょう
このワークは、梅雨の季節はすべての方に、梅雨以外も胃腸の弱い方、クマが出やすい方などは年間を通しておすすめできるセルフケアです。
雨が続く季節、ぜひおうちでやってみてくださいね。
AUTHOR
仁平美香
WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く