「甘いものが我慢できない…」甘いものを食べるときに必ずしてほしいこと3つ|管理栄養士が解説

 「甘いものが我慢できない…」甘いものを食べるときに必ずしてほしいこと3つ|管理栄養士が解説
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佐藤彩香
佐藤彩香
2022-04-06

甘いものは好きですか?ケーキ、アイス、クッキーなどなど美味しいものを食べると幸せな気持ちになりますよね。ただこの甘いものたちばかりを食べ続けていくと肌荒れをしてしまったり、太ってしまったりといったお悩みも多くなります。ただ甘いものを一切食べないのはストレス…それであれば賢く甘いものと付き合っていくのがいいですね。その方法を管理栄養士の目線でお伝えします。

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①甘いものをたくさん食べたくなる"要因"を作らない

甘いものを過剰に食べたくなる「負のスパイラル」に陥ってないでしょうか。このスパイラルに陥ると我慢することがベースになるので、辛いだけです。これはなんとしても避けたいところ。そこでキーワードとなるのが「砂糖」です。

砂糖は分子が小さく、食べると血糖値が上がりやすくなります。特に空腹時に砂糖を摂取すると、急激に上がった血糖値を元に戻そうとインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値の急低下を招きます。すると、脳が「空腹になっている」と勘違いし、血糖値を上げるためにさらに砂糖を欲するという負のスパイラルに陥ります。そのため、この状態に陥らないようにすることが大事です。

ではどのようにしたらいいのでしょうか。それは、【朝ご飯を、菓子パンやお菓子、ジュースなどで済まさないこと】です。

甘いもの
朝食で菓子パンやお菓子、甘いジュースを食べたり飲んだりしている人は「負のスパイラル」に陥りやすい
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もし朝の空腹時に「単純糖質」と言われる砂糖等の糖分が多く含まれたものを食べてしまうと、先ほど説明した負のスパイラルに朝から入ってしまいます。そうすると1日を通して甘いものを欲してしまうスイッチを押してしまうのです。朝食はなるべくお米や食パンなどで糖質を摂ること、卵や納豆やヨーグルトなどでたんぱく質を摂るといった工夫をし、朝ご飯に砂糖を多く摂らないことが大事です。

その他の食事(昼や夜)もできれば、単純糖質を控えていくことが大事です。これだけでも甘いものを食べたくなる欲をコントロールできるようになるはずです。また、低エネルギーになると低血糖にもなりやすいので、血糖値を上げたくなります。食事を簡単に済ましがちな方、欠食しがちな方などは特に注意が必要です。

②甘味の種類を変えてみる

そうはいっても甘さが欲しい時もありますよね。特に、仕事の合間に口が寂しくなることもあります。そんな時、甘味の種類を変えてみることをお勧めします。お勧めなものとして挙げたいのは、果物や干し芋などです。以下に、ポイントをまとめました。

果物

果物の甘さは砂糖ではなく、果糖の甘さです。果糖は血糖値が急激に上がることがありません。甘いものが食べたくなったら果物を食べてみるのはおすすめです。

干し芋や焼き芋

食物繊維が多く入っているので腹持ちもよく、血糖値も上がりづらいです。その他ビタミンCなどの栄養素も豊富なので、お菓子を食べるよりも質のいい選択になります。

砂糖を摂るなら量を少ないものを

例えばチョコレート。カカオが多く含まれているものを選ぶことで砂糖の量を減らすことができます。チョコレートを選ぶなら、できれば高カカオチョコレートを選ぶのがおすすめ。またクッキーやクラッカーなどを食べる場合は、例えば玄米入りのものを選んでいくと、血糖値は上がりにくいです。ぜひ栄養成分を見て選んでください。

③甘いものを食べるなら必ず〇〇して

甘いものを食べるとき、【ただ食べる】ではなく、+アルファの行動をお勧めします。

具体的な行動としては、以下の3つです。

単体で食べない

例えば、お腹が空いている時に単体で砂糖でできた甘いものを食べないこと。私は単体ではなく、例えば豆乳と組み合わせたり、ヨーグルトなどと組み合わせて食べています。単体で食べるよりも量を抑えることができますし、血糖値の上がり方も緩やかになりやすいです。

太る時間帯を避ける

食べるのであれば、太る時間を避けたいです。夜遅くの食事は太りやすい傾向があります。時間帯を考えて、できれば日中の活動しているときに食べていくことが理想です。

前後の食事で調整する

甘いものをたくさん食べる場合、あるいは食べてしまった場合は、前後の食事で調整をしましょう。例えばケーキやクッキーなどを食べた場合は、糖質や脂質を多く摂ってしまい、たんぱく質やビタミンやミネラルといった栄養素が摂れていません。そんな時は、夜は糖質・脂質の多いものを避けて、量を調整します。具体的な食べ物で言えば、揚げ物や炒め物を避けて、蒸したもの・茹でものやグリル焼きで油を落とした調理方法で作られた料理を選ぶようにしましょう。また、サラダや野菜の入ったスープをしっかり食べたり、ご飯やパンなどの糖質を少し減らしてみたりするのもおすすめ。調整をすることが大事です。

まとめ

今回は、甘いもの食べていくときに注意点をお伝えしていきました。我慢しすぎず上手に調整しながら、楽しんで食べてくださいね。

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佐藤彩香

佐藤彩香

管理栄養士、予防医学士。 企業や保育園で栄養カウンセリング、献立作成、栄養計算、店舗運営を経験し、その後独立。実践型の栄養サポートを行い、プロアスリートからスポーツキッズ、ダイエット希望の方など累計5,000人を超える人々と関わる。現在はパーソナル栄養サポート、専門学校非常勤講師、セミナー講師、ライター活動、レシピ開発なども行いながら「あなたのかかりつけ栄養士」として活動している。



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