〈那須塩原移住〉自然のサイクルに寄り添った暮らしの中では自己肯定感が上がる #暮らしの選択肢

〈那須塩原移住〉自然のサイクルに寄り添った暮らしの中では自己肯定感が上がる #暮らしの選択肢
齋藤 桃子

二拠点生活者のリアルな日常を深堀りする連載企画「#暮らしの選択肢」。今回は、番外編として、地方へ完全移住を選択された移住者へお話を伺います。自らの価値観に基づき「暮らしを選ぶ」移住者たちが考える、魅力や課題、リアルな日常を深掘り。理想と現実の狭間で見えてくる「暮らしの選択肢」の今を伝えます。

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今回の「#暮らしの選択肢」は、番外編。栃木県北部に位置する自然豊かな都市、那須塩原へ完全移住を選択された齋藤 桃子さんにお話を伺いました。10代後半から20代にかけて都心での暮らしを満喫した後、現在はご自身が本来求めていた理想の暮らしを実現。「何の後悔もありません」と言い切るほど、充実感溢れる暮らしを送っているといいます。特に、森の中に広がる四季折々の景色が与える影響は大きいようです。齋藤 桃子さんの暮らしの選択肢に迫ります。

〈プロフィール〉齋藤 桃子

岡山県出身。2012年、出産を機に、都内から東京青梅市に郊外移住。2024年に栃木県那須塩原へ移住。趣味は、ハイキングとトレッキング。

Instagram: @memomo.s

地方なのに、自家用車なしで移動が可能?!

– 青梅市でものんびりとした郊外の暮らしを満喫されていたということですので、那須塩原での暮らしにもすぐに馴染めましたか?

齋藤さん: はい。すぐに馴染めました。那須塩原には、別荘地と別荘地ではないエリアがあります。私たちの家は別荘地外なのですが、別荘地に接していて、ご近所さんは移住された方々ばかりなのです。これは、すぐに馴染めたポイントだったかもしれません。

– 地方ですと、自治会への参加だったり、移住者コミュニティーなどがあるイメージがありますが。

齋藤さん: そうですね、自治会や移住者コミュニティーもあるのですが、絶対に入らないといけない、ということはありません。あくまでも任意ですし、ここはいい意味で放っておいてもらえる地域です。距離感を自分たちで選べるというのはとても楽ですね。

– それはいいですね。エリアによっては、自治会やコミュニティーへの参加が絶対で、それが負担になるということもあるでしょうし。その他に、地方暮らしのイメージと異なることはありますか?

齋藤さん: 車が2台もいらなかったことは意外でした。わが家は、車移動が基本ではありますが、那須塩原にはデマンド交通というサービスがあるのです。バスを走らせると大きなコストがかかってしまうので、予約すると、タクシーがバス料金で使えるというサービスです。相乗りで、ルートと停留所、時間は決まっているので、予約時に希望を伝えて利用することができます。

– すごいいいサービスですね!東京から移住される方ですと、車の運転ができないという方も多いと思うので。

齋藤さん: そうですよね。移住者の方でペーパードライバー講習を受けて運転を再開される方もいますが、デマンド交通で十分間に合っているからと、車無しの移住者の方もいらっしゃいます。総合病院、スーパー、電気屋さんの前にも停留場があるので、とても便利です。また、息子は駅通学に利用していて、学生のバス料金なので助かっています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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※夜の家

– 地方ですと、高校生でも親が車で送り迎えしないといけない地域もあるといいますからね。タクシーだと、安心ですし。

齋藤さん: はい。夜は街灯もまばらで真っ暗になってしまうので、ルート上の好きな場所で下ろしていただけるのは安心です。移住前は、車は2台は必須だと思っていたのですが、1台で充分間に合っていますし、年齢を重ねて車を運転することが難しくなった場合でも、ここなら暮らしていけるという安心感があります。

自己肯定感が上がる森の暮らし

– 移住をして変わったことは、何かありますか?

齋藤さん: これは青梅に移住した時にも感じたことなのですが、都心に住んでいた頃は「週末を楽しまなきゃ」と意気込んでいたような気がするんです。どこへ行こう、何をしようと。移住してからは、消費するという感覚から、時間を味わう感覚に変わりました。

– 都心は、高層ビル群や最先端技術が集まる都会がある一方で、伝統的な下町が共存し、様々なカルチャーが融合する街ですから、休みの日には、「何かをしたい」「どこかに行きたい」となりやすいかもしれませんね。

齋藤さん: そうですね。東京は文化的な刺激が多いですし、また色々な人との出会いの場も生まれやすいので面白い場所ですよね。一方で、森の中は喧騒から離れて静かではあるのですが、東京とはまた少し違った刺激があります。

特に、広葉樹林が生い茂る森の中で暮らしを送っていると、例えば、木々の変化だけでも、「芽吹く、咲く、茂る、 紅葉する 、 散る、休む、蓄える 」という7つの変化があって、それに光、温度、雨、風、雪、土の変化、やってくる鳥たちも、聞こえてく動物の鳴き声も加わって、一日も同じ日がありません。五感で感じる変化の量とスピードは、じつはとても大きく速いのです。そして、どこを切り取っても美しい。どこかへ行って何を求めなくても、自然が過ごす時間を味わいのあるものにしてくれている、そんな感覚があります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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※ダイニング窓景

– 素敵ですね。自然のサイクルを直に感じながら、時間を過ごすようになったわけですね。

齋藤さん: はい。自然のサイクルの中にいて不思議だなと思うのは、感覚は研ぎ澄まされるのに、自分と自然との境界があいまいになって、それが心地良いということです。「これで良いんだ」というような安心感が湧いてくるような。不思議ですよね。

– 自己肯定感が高まるといったところでしょうか。

齋藤さん: はい。そうかもしれません。そして、私は野山へ遊びに出かけることも好きなのですが、自然は来るものを拒まず、去るものを追わず。みんなに平等で無理させない、大きくて優しい存在として好きです。自然のなかでは、あるがままでいい。それだけのことが、こんなにも豊かで穏やかな心を得られると、改めて気づかされています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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※紅葉

– いいですね。一方で、豊かな自然の中で暮らす中で、自然は必ずしも美しいだけの存在ではなく、時に脅威にもなると思うのですが、齋藤さんはそういったことを感じること、経験したことはありませんか?

齋藤さん: ありますね。家づくりの話に戻りますが、敷地内の本当に必要な木以外は、なるべく伐採しました。なぜそうしないといけないのかと言うと、枝や葉が落ちて屋根に積もり、建物を傷めてしまったり、雨漏りの原因になるからなんです。風で折れて落ちてくる枝は、想像を超えた太い枝です。人や車に落ちたら大変なので、伐らざるをえない。できることなら、あまり伐りたくないと思っていたのですが、残せるものをかなり選定しました。暮らしという観点でいくと、森の木と家とは、ほどよい距離を置いた方がいいです。このあたりは「那須おろし」という強い風が吹くのですが、木が倒れてくるということもあります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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※伐採

– 木が倒れてくるのはかなり怖いですね。

齋藤さん: そうなんです。あとは、湿度ですね。水を蓄える機能が優れている森では、晴れていても湿度70%を越えることがあるので、カビの問題が出やすいです。住宅を建てるときは、気密性や換気機能に注意を払った方が良いですね。調湿機能に優れたエアコンや、自動排水してくれる除湿機など、家を長持ちさせながら快適に暮らすための対策は場所によっては必要になってくると思います。

– 森の暮らしの大変さを知っていても、総じて森の暮らしはいいものだと思いますか?

齋藤さん: はい。癒されますね。のんびりというより、日々変わっていく美しさに驚嘆しています。映画を観ているような毎日です。

– 移住して良かったと思う1番のポイントはどんなことでしょうか?

齋藤さん: 自分たちが理想とする森の中での暮らしを、享受できているということでしょうか。五感が刺激されるような、圧倒されるような日々の変化は想像以上でした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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※森の家

– いいですね。これからの生活の展望はありますか?

齋藤さん: 理想の暮らしを得られた実感があって、日々の満足度が高いです。多くは望まず、それがずっと続けばいいと思っています。そして、自分が心地いいと思う地域との距離感で保つことができるのは、この土地ならではの良さですが、今後は自分から動いて、少しでもこの土地にお返しができたらいいなと思っています。また、SNSを通してご相談いただくことも多いのですが、那須ファンのひとりとして、移住を検討されている方のサポートも継続していきたいです。土地の探し方や、家のこと。暮らしのこと。那須への移住について気になっている方は、気軽にコメントやDMをしていただけたら。お役に立てることが私も嬉しいです。

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