実はお酒より怖い!肝臓に大きな負担をかける"健康そうな飲み物"とは?医師が解説
健康そうなあの飲み物ほど油断しやすい?!肝臓への負担がかかる飲み物について、医師が解説します。
「お酒は飲まないから大丈夫」が、実は危ない
「肝臓が悪くなるのはお酒を飲む人ですよね?」
外来で本当によく聞かれます。
確かにアルコールは肝臓にダメージを与えます。ただ最近は、お酒をほとんど飲まないのに肝臓が悪くなる人がかなり増えています。その背景で目立つのが、「果糖」の取りすぎです。
果糖というと、フルーツに入っている自然な糖なので、「むしろ健康に良さそう」というイメージを持つ方が多いです。
でも実際には、取り方を間違えると、肝臓にかなり負担をかけます。
特に注意したいのが、
- ジュース
- スポーツドリンク
- エナジードリンク
- 加糖カフェ飲料
- フルーツ系清涼飲料水
このあたりです。
果糖は「肝臓で処理される糖」
糖質にはいくつか種類がありますが、果糖は少し特殊です。
ブドウ糖は脳や筋肉など全身で使われますが、果糖は主に肝臓で処理されます。
つまり、果糖を大量に取ると、肝臓に負担が集中するんです。
しかも果糖は、中性脂肪を作りやすい。
肝臓の中に脂肪がたまり、非アルコール性脂肪性肝疾患につながっていきます。
ケース①「スポーツドリンクは体にいいと思っていた」40代男性
実際に印象的だったのが、40代の営業職の男性です。
健康診断で肝機能異常を指摘され、「お酒もそんなに飲まないのに、なんでですか?」と受診されました。
詳しく聞くと、毎日かなりの量のスポーツドリンクを飲んでいました。
営業で外回りが多く、「水より体にいいと思っていた」とのこと。
夏場は1日2〜3リットル近く飲む日もあったそうです。
確かに汗をかくときには役立ちます。
ただ、普段使いで大量に飲むと、かなりの糖分になります。
検査では脂肪肝が進行しており、ご本人もかなり驚かれていました。
ケース②「毎朝スムージー生活」の30代女性
30代女性で、「健康にはかなり気を使っています」という方も印象的でした。
朝食は毎日、バナナ・りんご・はちみつ入りのスムージー。
昼は野菜ジュース。
間食代わりにアサイードリンク。
一見かなり健康的です。ただ、実際には、液体の糖分がかなり多い生活でした。
本人は「砂糖のお菓子は食べてないので大丈夫だと思っていた」と話していました。
ところが検査では脂肪肝傾向。体重も少しずつ増えていました。
ジュースやスムージーは、食物繊維が少なく、短時間で大量の果糖が入ります。
しかも「飲めてしまう」のが怖いところです。
ケース③「仕事中ずっと缶コーヒー」の50代男性
もう一つ多いのが、「ながら飲み」です。
50代男性で、デスクワーク中に甘い缶コーヒーを何本も飲む方がいました。
本人としては、「お菓子は我慢しているし、これくらいは」という感覚だったそうです。
ただ、1本ごとの糖分量を計算するとかなり多い。
しかも、朝から夕方までずっと糖分が入り続ける状態です。
結果として、
・脂肪肝
・中性脂肪高値
・血糖値上昇
がそろっていました。
「果物=無条件に健康」ではない
もちろん、果物そのものが悪いわけではありません。
適量であれば、ビタミンや食物繊維も取れます。
問題は、「摂りすぎ」と「飲み物化」です。
例えば、みかんなら2〜3個でお腹がいっぱいになります。
でもジュースだと、果物何個分もの糖を一気に飲めてしまいます。
ここが大きな違いです。
肝臓は静かに悪くなる
肝臓の怖いところは、かなり悪くなるまで症状が出にくいことです。
☑︎ なんとなくだるい
☑︎ 疲れやすい
☑︎ 健康診断で初めて指摘される
この程度で進行していることもあります。
さらに放置すると、肝硬変や肝臓がんにつながることもあります。
医師として最近かなり感じること
ここ数年、本当に増えたのが、「健康意識は高いのに、飲み物で損している人」です。
・お酒は控えている
・タバコも吸わない
・でも甘い飲み物は毎日飲む
こういう方は少なくありません。しかも、健康そうな飲み物ほど油断されやすい。
まず見直したいのは「飲み物」
極端な食事制限をする必要はありません。
まずは、
- ジュースを毎日飲まない
- 甘いカフェ飲料を減らす
- 基本を水やお茶にする
これだけでも、肝臓への負担はかなり変わります。
肝臓は沈黙の臓器です。だからこそ、「症状がないから大丈夫」と思わないこと。
特に、毎日飲んでいるものは、一度冷静に見直してみる価値があります。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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